英語教育はどうやってるの?
春休みに私が体験してきたレッジョ・エミリア・アプローチを実践しているアメリカの幼稚園、The Young School and Elementaryでは母語が英語ではない子どもたちも通っています。母語がロシア語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、日本語などスクールには言語が溢れています。このスクールには2言語を話せるバイリンガル教師もたくさんいました。
「レッジョ・エミリア幼児教育の体験記(1)」
「レッジョ・エミリア幼児教育の体験記(2)」
ちなみに私たち3人が過ごした火曜日のタイムスケジュールを紹介しておきましょう。
Tuesday Schedule
8:30 Leave Hotel
8:50 Arrival Toddler
9:15 Toddler
9:30 Elementary Origami Lesson
10:00 Nursery
11:00 Kinder
12:00 Discussion & Lunch with Ms Diane and Ms Jeanne
13:15 Gym with Ms Angela
13:30 Discussion Kinder & Elementary Teachers
14:00 Science Kinder
14:30 Nursery Dismissal
15:30 Leave School
17:00 Dinner with TYS & E teachers and staff members
21:00 Back to the Hotel
朝から晩までスクールにいたおかげで、子どもたちの顔と名前も覚えることができました。このスケジュールを見ると分刻みで忙しそうですが、個々に先生に質問したり、どのように言語のアプローチをしているのか尋ねることもできました。子どもの教育について語りあえる時間があることが一番良いですね。アメリカも日本もその部分では垣根がないと思います。
日本の幼児英語教育でも役立つ部分は?
さて、写真を見ながら日本の幼児英語教育にも役立つ点を探していきましょう。言葉ではなかなか伝わらない部分がありますので、私の感想とともにご覧ください。下記の写真のクラスはNurseryです。日本で言うなら年中さんクラス。4歳~5歳の子どもたちがいます。このクラスの担任はレッジョ・エミリア・アプローチのコーディネーター、アンジェラ先生です。
さすがアメリカ。教室に必ず国旗があります。これは人種、民族、文化の異なる人々が同じ国に住んでいるため心を一つにする道具です。国旗、歌、宣誓など小さな頃から刷り込まれていくようです。 |
こちらの下の写真は、What Patterns So You See?と質問があります。絵を見てルールを発見するというボードがあります。色のパターン、大きさのパターンなど算数的な感覚を養いますね。
ここにも注目!写真の左側には子どもが見る道具には単語が“きちんと”書かれています。 |
次の写真は椅子に座っている男の子に注目しましょう。この子が持っている絵本は文字がテーマになっているストーリーです。写真を撮った日は、アルファベットのVを学んでいるところでした。さらに男の子の後ろ、英語の手話のポスターが貼ってあります。この幼稚園では、手話も取り入れて文字に対して意識付けをしていました。
一番左の男の子は日本人のりく君。英語と日本語のバイリンガル環境で育っています。 |
下記の写真は絵本です。文字に焦点を当てたスカラスティック社のシリーズ本になります。日本でも購入可能です。
子どもが好きな動物などが主人公になり文字を意識させる。アルファベットの学習は年中さんからも学んでいました。日本の幼稚園でアルファベットを書かせることはできませんが、見せて教えることは可能でしょう。 |
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