子供の英語教育/子供英語関連情報

幼児はどうやってバイリンガルになるのか?(3ページ目)

人種のサラダボールと言われるNYの幼稚園での言葉(英語)の教育から、日本の子どもたちに応用できる幼児英語教育のエッセンス。

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

森のことを学ぶ。鳥、動物、虫など


キンダー(年長さんクラス)の授業を見学しました。私の興味としては、実際に子どもたちに語りかける様子、指示の様子、子どもたちの活動、動き、思考の移動などでした。ここでも写真を見ながらのほうが理解しやすいと思いますので、下記をご覧ください。

まず、左に立っているのがマリア先生。見るからにパワフルです。彼女の隣りには移動式のホワイトボードが置いてあり、子どもが絵を描き始めています。私たちが見学したときは森、鳥などに焦点を当てた活動が多くありました。

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マリア先生が子どもたちに語りかけています。「森には何がある?」その言葉を聞きながら子どもたちはイメージを膨らませていき、先生とのQ-Aの中でどんどん興味、関心を高めているようでした。


次の写真は子どもたちが自由に森の絵を描いているところです。森には何かが生きていることを感覚で学んでいるようです。思いついたものをすべて描こうとしていました。

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順番に描きこんでいく。しつけがきちんとされていると感じました。自分の番が来たら描いていました。


下の写真は、完成途中にある絵です。

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真ん中の黒いのは昆虫かな?木は上手に描いていますね。


この幼稚園では子どもがしっかり人の話を聞く姿勢ができていると思いました。だまって聞く態度が養われています。もちろん、途中で自分のことを主張する子どももいますが、その時はマリア先生から「今は先生が話しているところですよ。」と言われてその場がビシっと引き締まります。英語で聞くと少しきつい感じですが。マリア先生が人差し指を挙げて「Listen! I am talking now.」です。

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しっかり話を聞く子どもたち。


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完成した森の絵。たくさんの生き物や植物を描いていますね。


最後の写真はビッグブックと呼ばれる大きな絵本です。森のことについて学ぶためにマリア先生が用意したもの。言葉の教育も大事な要素です。森に関連した用語をたくさん覚えていきます。

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大きな絵本で読み聞かせ。床から一段高くなった場所で絵本を読む。


教室の窓の外に鳥が飛んできた!


マリア先生の演出が功を奏しました。数日前に教室の外のベランダ部分にパンをまいておいたのです。私たちが訪問した初日にパンをまいていました。その時、「鳥が飛んでくるといいなぁ。」と言っていたらなんと、上記の授業をしていたときに鳥がたくさん飛んできてパンを食べていました。偶然を呼び寄せるのもマリア先生の教育に対する情熱が強いからかもしれませんね。

>>最後に・・研修を終えて>>
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