興味深い子どもの姿
以下の文章は私が研究大会に参加した感想を英語教育ニュースにも書いているものの一部です。研究大会の様子は英語教育ニュースの「がんばれ!子どもの英語教育」に詳しく書きましたので興味のある方はお読みくださいね。
~がんばれ、子どもの英語教育より抜粋~
琉球大学の大城教授によるご指導があったのですが、彼の話の中で2点、とても興味深い内容がありました。
一つ目は、英語教育面からの内容です。中学校の先生が中1の生徒たちにこれまでと大きく違う点を発見した点でした。中学校の英語テストで、Are, Is, Am, Does, Doなどを選択する問題を出しているそうですが、Am you?, Does you?などの間違いが極端に減ったとのことでした。
つまり、聞いたことのない音の流れだったわけです。小学校時代に聞き慣れている音のフレーズの中で、Does you?という音を聞いたことがなかったため違和感があり、その結果、Does youのような選択をしなかったということになったのだろうということでした。
二つ目はコミュニケーション態度です。大城先生のお話では「外国人と話すとき、単語を知らないから話せなかった、という状況が変化してきている。単語を知らないから、なんとか伝えたいと思って、ジェスチャーを使ったり、知っている単語を並べたり、絵を描いて説明しようとしたりする態度が生まれているようだ。」
つまり、「英語、話せないから」という理由で外国人とコミュニケーションをとらない、とろうとしない、会話を避ける、というような態度が減ってきたということでしょう。
平成23年度から小学校外国語活動が本格的に始まりますが、英語教育を特別視せず、あくまでも小学校という基礎教育の中のごく一部であることを考えておきたいですね。
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