毎年約1万人が小学校の先生に
教員採用試験で一番多い人数が採用されるのは小学校教員です。中学校、高等学校は7~8千人です。小学校の外国語活動が意識されはじめてから、中学校の英語教師が小学校に赴任することもあり、小学校の英語教育の充実をめざす動きも出ているようです。
受からなくても講師という道がある
もし正式に教員に採用されなくても、講師という選択があります。講師は市教育委員会に登録して学校へ派遣されます。給与の面ではかなりの差ががありますが、仕事の面ではやりがいは同じ。児童生徒と過ごす毎日に満足を得られるでしょう。
私の友人に子育て後に講師を6年間続けていた人がついに38歳で正式な教員になりました。採用試験を受け続けた結果なのですが、今ではベテランの先生の一人として活躍されています。
英語だけ教える非常勤講師も
小学校の英語教育が注目を浴びるにつれ、小学校教員だけでは難しいという小学校には、市教育委員会や小学校の裁量で英語だけ指導するボランティア講師、非常勤講師がいます。たいていは無給、交通費のみ、時間給だけという満足のいかない給与体制ですが、仕事のやりがいはあります。また、非常に数は少ないですが、自治体によってはしっかり給与も出るところもあります。
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