天真爛漫な行動にはいやみがない。
■ストーリーのあらすじ黄色い帽子のおじさんが写っている写真とその隣にあるレモネードに興味をもったジョージ。おじさんは冷蔵庫にあるレモネードパックを見せて「仕事から帰ったら冷たいレモネードを飲むんだ」と言って出かけて行った。
早速、ジョージは冷蔵庫のレモネードを取り出しレモネードスタンドで商売をしはじめた。失敗を重ねていたが、いろいろな街の人に教えられながら、上手にレモネードを売り始める。お金がたまったとき、欲しかったサッカーボールを買わず、おじさんのためにレモネードパックを買って帰った。
おじさんはジョージがレモネードを売って、新しいレモネードを買ってきたことはつゆ知らず、レモネードを抱えているジョージを見て、「おかしな奴だな」と笑い、「ほら、新しいサッカーボールだよ」と言って、ジョージに渡した。「前のが破れてしまっていたからね。」と。
ジョージはサッカーボールを手に取りニッコリ。
いかがですか?この単純明快なストーリー。子ども自身は、おさるのジョージを自分と重ね合わせながら見ていると思います。
ジョージは猿なので、言葉を発することができませんが、鳴き声がなんとなく話しているように聞こえるのが面白いところでしょう。
おじさんへの思いやり
上記のストーリーでは、ジョージが黄色い帽子のおじさんに対する思いやりの気持ちが描かれていますね。ジョージが思いやりを示した結果、思いがけず、自分もほしかった新しいサッカーボールがもらえたという結末でした。心温まるストーリーです。子どもは普通、わがままでヤンチャ、というイメージですが、ジョージの場合は好奇心旺盛な心をもつ子どもの描写なので、ほのぼのした気持ちになります。