子供の英語教育/子供英語関連情報

小学校で働く「ネイティブ英語講師」の実情(2ページ目)

子供が小学校で教えてもらっているネイティブ講師は信頼できますか?一体どんな人なのか知っていますか?

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

研修を受けた外国人が学校にやってきた!

最近注目されているのは、市町村教育委員会の要望を受け、英語講師として研修を受けた外国人が学校に派遣されるシステム。ALT派遣専門会社の(株)アルティアセントラルでは、教師トレーニングに十分な時間をかけたネイティブ英語講師を小・中学校に派遣しています。

*ALTとは・・Assistant Language Teacher (外国人英語指導助手)

似たようなサービスをしている外国人派遣業は他に8社もありますが、(株)アルティアセントラルは、実際に小学校を訪れた私が「小学校にいい先生を派遣している」と思ったサービス会社。指導の質と実績を考えるなら、こちらのサービスはベストです。日本の英語教育環境に適応するように外国人英語講師を専門に育て、小・中学校に派遣している先駆的な会社と言っていいでしょう。代表の大石宇多野さんにお話を伺いました。


与える教育から、学びたい気持ちを育てる教育へ

■大石さん:

「教育委員会の希望ネイティブ講師を探して研修し、小・中学校に派遣しています。」と大石さん。
「教育委員会の希望ネイティブ講師を探して研修し、小・中学校に派遣しています。」と大石さん。
「日本は与える教育ですね。うちの会社はネイティブ英語講師を派遣していますが、極端なことを言えば、英語そのものよりも、いろんな国にはいろんな見方、知り方、感じ方があるということを理解できる子供たちの心を育てたい。英語のもう一つ向こう側にある“学びたい気持ち”が大切なんです。」

■ガイド清水:

「そうですね、小学校に英語がやってきたのは、そういう日本の教育に風穴を開けることができる機会になると思います。外国人講師の存在も大きな刺激になりますね。外国人と触れ合いながら英語を知るからこそ見えてくる世界がでてきますから。でも外国人なら誰でもいいというわけにはいきませんね。講師研修について教えてください。」

■大石さん:

「年間200~300人の面接を行い、厳しい条件をクリアできるのはそのうち20~30人ほどで、すべて1年以上教師経験のある人たちです。そして、最初の研修は32時間。その後、各市町村に配属され、授業を行いながら、定期的にスーパーバイザーの指導を受けます。学校からもフィードバックを取り、問題点はすぐに解決できるよう配慮しています。ALTの離職率も少なく、たいていの講師は2~3年連続で働いています。現在約150名が中部地区、関西地区で働いています。」

■ガイド清水:

「それは教育委員会の信頼も厚く、派遣される講師が学校に適応して、頑張っている証拠ですね。現場教師には、子供の教育をよく理解した講師が小学校に来てくれることは大変ありがたいことです。」

■大石さん:

「グローバルな人間になれば、英語の必要性を感じ、自然に学ぶ心が生まれてくるでしょう。そして、自分の国である日本を自分の目でみることができるようになります。研修でも英語は2番目でいいのだという気持ちで子供たちと接するよう指導していますね。」


教育委員会、外国人講師からの正直な感想

(株)アルティアセントラルは1986年からALTの派遣事業をしており、この世界では老舗といえます。外国人講師を単なる道具や使い捨て状態にする語学会社、派遣会社が多い中で、外国人講師からも満足を得られる体制が整っているとはすごいと思います。代表の大石さんの誠実な心が伝わっているのですね。

私の主観だけではないことを記述しておきましょう。教育委員会からの声として、「身の回りの世話や細かい手続きなど非常に助かっている、現場教師から良い先生をありがとうと感謝されている、町の行事に積極的に参加してくれる、全職員にクリスマスカードを配るなど気配りも素晴らしい、指導に信頼をもてる。」など。

外国人講師からは、「アルティアセントラルにはスーパーバイザーがいて、的確なアドバイスをしてくれる。授業の改善点などを指示してくれ、講師の一人として責任をもって働くことができて満足している。」という声が聞かれます。

>>編集後記>>

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