絵本暗唱はきれいな発音から発話へつながる
子供たちの英語の基礎力を養うために絵本を利用して英語子育てをまとめた本が出ています。「赤ちゃんからの英語レッスン」(2003年)には、主に欧米で使われるGraded Reading(段階別リーディング)と呼ばれる絵本を利用した例が載っています。
英語のレベルに合わせて段階別に読む力を育てる絵本シリーズは有名です。単品でも英語のレベルに合わせた物語もあります。(写真は海外の小学校にあるレベル別用絵本) |
音読指導はどのようにすればいいの?
英語の学習の順番というと、リスニング→スピーキング→リーディング→ライティングが一般的に言われていますが、絵本を使う指導においては、リスニング→リーディング→スピーキング→ライティングの順です。海外の小学校ESLクラスではだいたい下記のような順です。
■リスニング・・・・・先生が丸ごと一冊を読む。
■リーディング・・・子供たちが指で文字を押さえながら読む。先生は読めないところや間違ったところを一ページを読み終えた時点で、「Please read ~~again.」と言いながらもう一度読ませる。そして訂正する。
■スピーキング・・・読んだ物語に関して、どう感じたかを質問し、必ず、子供の身近な生活の中のシーンに置き換える。
■ライティング・・・・ここは、子供がスピーキングで話したことをノートに書かせる。1~3行ほど。これを次回までの宿題にする。
シャドウイングに代表されるように音読は大変効果のある方法です。児童英語教育でも音読効果が見直されてきています。児童英語教育では、音読の単純な作業を面白く且つ子供が興味をもちながら何度も音読できる環境を作る工夫が大切になります。