子供の英語教育/子供英語関連情報

英語と一緒に伸ばしてあげたい子供の力(1) 子供の考える力、どう伸ばす?(3ページ目)

英語の能力も伸ばしながら、子供の「自発性」も育てていく具体的な方法を、カナダの教育現場の一例をご紹介します。

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

遊びルーチンの具体的な方法

Pocket Wall Chart

当然のことながら、教室の中で遊ぶ道具にはそれぞれ限度があります。

たとえば、積み木で遊ぶ場合、積み木コーナーには全員は入れません。人数に限度があるからです。多くて4名ほどですね。お絵かきコーナーはどうでしょう。

お絵かきコーナーも人数制限があります。LEGOのブロックで遊ぶ場所も人数も限度があります。

好きな場所へ行って何を使って遊んでもいいのですが、「決まりごと」があります。その決まりごとを守って自分で遊びを選択し、動くのです。具体的に説明しますと、

1)子供たち一人一人が自分の出席カードを持っている。出席カードはトランプほどの大きさの紙に写真と名前が印刷してあり、ラミネートしてある。

2)教室に大きなポケットウォールチャートがある。そのチャートには20種類ほどの遊びが書かれており、道具の数やそこで遊べる人数がシールを貼ってわかりやすく描かれている。

3)子供たちは自分の出席カードをポケットウォールチャートに入れて、その遊びの場所で遊ぶ。

4)遊びに飽きて、次の遊びをしたい場合、ポケットウォールチャートへ行き、空いている遊びの部分を自分で探し、そこに出席カードを入れる。

5)その遊びコーナーが満員の場合でも、友達と交渉して、交替してもらうことが可能。

子供たちが遊びに熱中している時間は、先生自身は見回る程度です。(実はこの時間にいろいろインタビューしました。)

私は2週間、ほぼ毎日このECSクラスを訪問し、遊びの時間を見学。子供たちの様子を観察していると、あと片付けまできちんとやっていました。中にはやりっぱなしという子供もいましたが、先生の指導がしっかり入っていました。

英語教育に利用できる点は?>>

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