遊びルーチンの具体的な方法
Pocket Wall Chart |
当然のことながら、教室の中で遊ぶ道具にはそれぞれ限度があります。
たとえば、積み木で遊ぶ場合、積み木コーナーには全員は入れません。人数に限度があるからです。多くて4名ほどですね。お絵かきコーナーはどうでしょう。
お絵かきコーナーも人数制限があります。LEGOのブロックで遊ぶ場所も人数も限度があります。
好きな場所へ行って何を使って遊んでもいいのですが、「決まりごと」があります。その決まりごとを守って自分で遊びを選択し、動くのです。具体的に説明しますと、
1)子供たち一人一人が自分の出席カードを持っている。出席カードはトランプほどの大きさの紙に写真と名前が印刷してあり、ラミネートしてある。 2)教室に大きなポケットウォールチャートがある。そのチャートには20種類ほどの遊びが書かれており、道具の数やそこで遊べる人数がシールを貼ってわかりやすく描かれている。 3)子供たちは自分の出席カードをポケットウォールチャートに入れて、その遊びの場所で遊ぶ。 4)遊びに飽きて、次の遊びをしたい場合、ポケットウォールチャートへ行き、空いている遊びの部分を自分で探し、そこに出席カードを入れる。 5)その遊びコーナーが満員の場合でも、友達と交渉して、交替してもらうことが可能。 |
子供たちが遊びに熱中している時間は、先生自身は見回る程度です。(実はこの時間にいろいろインタビューしました。)
私は2週間、ほぼ毎日このECSクラスを訪問し、遊びの時間を見学。子供たちの様子を観察していると、あと片付けまできちんとやっていました。中にはやりっぱなしという子供もいましたが、先生の指導がしっかり入っていました。