子供の英語教育/子供英語関連情報

英語と一緒に伸ばしてあげたい子供の力(1) 子供の考える力、どう伸ばす?(2ページ目)

英語の能力も伸ばしながら、子供の「自発性」も育てていく具体的な方法を、カナダの教育現場の一例をご紹介します。

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

Spontaneity「自発性」とは

定義してあることは、「他からの教示や影響によるのではなく、内部の原因・力によって思考・行為がなされること」としてあります。つまり、自らすすんで計画をたてる、相手を思いやる気持ちをもって行動することです。

英語のレッスンと自発性をどのように育てたらいいのでしょう。カナダの幼稚園で実践されている方法が参考になると思います。

ECS(Early Childhood Services)カナダの幼稚園では

小学校に附属したECSクラス

ご紹介するのは、小学校の教室の一つが幼稚園クラスになっている5-6歳児のクラスです。次の年に小学校1年生になる、いわゆる年長児クラスです。日本でも自治体によってはこのような形の幼稚園は多いですね。

クラスサイズは25名ほど。担任教諭は台湾から移住した40代のダイアン先生です。英語は彼女の第2言語となります。このECSと呼ばれるシステムの保育は、午前中に2クラス、午後に2クラスと全部で100名前後の子供たちが毎日やってきます。そして2時間半~3時間ほど園内で過ごします。

アジアなどから移住した子供たちも多く、必ずしも全員が英語ネイティブではない中で、英語を使って保育が行われています。

Play Routine「遊びルーチン」が興味深い

教育者なら授業ルーチンという言葉は知っておきたいものの一つ。見出しの「遊びルーチン」は私の造語ですが、幼児教育にはピッタリだと思います。

8:30頃に続々と子供たちが登園。全員が集まると、朝の会、歌、ダンス、Show and Tell、Reading、Writingをします。その後に「遊びの時間」となり、約1時間ほどは遊びの時間になります。

何して遊ぶかは、子供たち自身の選択になります。先生は何も決めません。つまり、自分で自分の遊びを決めるのです。ではどうやっているのでしょうか?

具体的な遊び方>>

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