英語保育に転換した日本の幼稚園
サニーサイドインターナショナル幼稚園 |
人口約40万人の岐阜市。ゆったり流れる長良川のほとりに園児数200名ほどの「ながら第2幼稚園」があります。この幼稚園は平成13年度から県教育改革推進モデル事業として日本人教諭と外国人教諭のチーム保育をスタートしています。そして来年2005年4月から「サニーサイドインターナショナル幼稚園」が誕生します。
「ながら第2幼稚園」は昭和48年(1973年)に創立された日本の幼稚園です。文部科学省認可の幼稚園がインターナショナル幼稚園へ転換するのはとても珍しいことです。
園の基本形態はバイリンガル保育。日本人教諭は日本語で、外国人教諭は英語で園児と接しています。特徴的なのは、外国人教諭もクラス担任という位置づけです。アシスタントではありません。
サニーサイドの園児たちは毎日、英語と日本語が飛び交う中で生活をしています。そしてモデル事業4年目の今年はシャワーのように英語を聞いて生活した園児たちが小学生になりました。
基本は日本の「幼稚園教育要領」
インターナショナル幼稚園とはいっても、根底に流れているのは日本の教育です。年間の行事を通したカリキュラム(サニーサイドプログラム)で運営されており、日本人としての育ちができるようになっています。
<園の年間行事>
4月:入園式・始園式
5月:春の親子遠足、いちご狩り
6月:保育参観、カレーパーティ、プール開き
7月:七夕祭り、夏祭り
8月:サマーキャンプ
9月:運動会、国際交流会
10月:おいもほり、ハロウィンパーティ、ミュージックコンサート
11月:のびっこまつり、絵画展、七五三、避難訓練、秋の親子遠足
12月:音楽発表会、サンタさんのお家へいこう、おもちつき
1月:かるた大会、ジャンボケーキパーティ
2月:ミュージカル観劇、節分
3月:生活発表会、卒園式
現在はカリキュラムも安定した保育になっていますが、4年前のスタート時は戸惑いの連続だったといいます。保護者の不安、教諭たちの不安などぶつかる壁は厚かったそうです。
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