本業はミュージシャン
エリック・ジェイコブセンさん |
今や日本の子どもたちに大人気のエリック・ジェイコブセンさん。テレビ番組のタレントとして知られていますが、彼の本業はミュージシャンです。私が頂いたエリックさんの名刺には「dfb music」代表取締役と書いてありました。自宅にはスタジオがあるそうです。
私は普段の英語レッスンに、エリックさんの作詞、作曲されたCDを使っています。どの曲もパンチのきいた元気が出る音楽なので、レッスンの始めに必ず流すようにしています。子どもたちも聞き慣れたエリックさんの声が聞こえると「おぉ~、エリックだぁ。」とうれしそう。「先生~、この人って、What do you like to do?の人だよね~?」とギターを持つ真似をしたり。。。
エリックさんの作詞作曲の歌はどれもシンプルで、子どもたちもリピートしやすいですね。テレビ番組の影響もあってよく歌っています。今回のインタビューでは、エリックさんの音楽に対する気持ちや、子供のための英語に対する考えをお聞きしました。
そのときの正直な気持ちを歌にする
~~実際の生活の中で起こる自分の正直な気持ちを シンプルな英語でリズムにのせて表現することが大切なんだ。~~ -Eric |
6月都内某所、約束の場所に時間通りに現われたエリックさん。シックな服装、ギターの代わりに黒い傘を持って。緊張したムードの中でスタートしたインタビューでしたが、エリックさんが歌った「クランベリーの歌」で一瞬のうちに彼の世界に引き込まれていきました。「クランベリーの歌」は彼が高校生の時、親戚中が集まる感謝祭で幼いいとこたちのために歌ってあげた曲です。ここが子供用の歌を作る原点かもしれないですね。
初めて日本に来たのは17歳の時。『日本語はゼロだったんだ。数ヶ月は何もわからない状態。ギターでメロディだけ弾いてた。歌は好きだったんだけど、歌詞を書くのは恥ずかしくて出来なかった』というエリックさん。でもあるきっかけで『これだ!』と思ったそうです。
~~留学生のパーティで初めて自作の英語詞の曲を歌ったら、 同じ気持ちでいる留学生たちが他にもいることがわかった。 「エリックそれだよ!まさに僕たちが言いたかったこと!」ってね! だから恥ずかしがらないで100%正直に歌詞をかけばいい。 その時に初めてわかったんだ。 -Eric |
ありふれた日常生活がポップな曲に!
NHK番組「英語であそぼ」が教材になったヤミーボックスの中にエリックさんが作詞・作曲を手がけたCDがあります。朝起きてから夜寝るまでの一日を一枚にしたものです。その中に「Where's my hat?」「What's for lunch?」という曲がありますが、これはいつもエリックさんの家で起こることを曲にしたものです。
こちらのCD構成ディレクター、潮永光生さんがエリックさんのアイディアを形にしていき、CD全体のコンセプトをうまくまとめあげました。『彼はぼくの特長を上手に引き出してくれたんだ』とエリックさん。
『Where's my wallet? Where's my key?』はいつも言っていますね。 ランチの歌もそうです。うちでいつも食べてるハム、チーズ、ピクルスの サンドウィッチを曲にしただけ。子供たちの生活に密着してるでしょ? -Eric |
今では全国を飛び回って大忙しです。『日本に来てぼくの人生は大きく変化したんだ』というエリックさん。もともとは気象学を学んでいて、天気予報士になりたかったそうです。もう少し詳しく聞きました。