はたして毎日親からガミガミ言われたことを子供自身は覚えているのでしょうか?毎日お母さんが同じことを言わなきゃいけないのは、子供がお母さんのガミガミ言うことを聞き流しているからでしょう。だからお母さんは毎日同じことを言わなきゃならないんです。結局同じ英語フレーズを何度も毎日聞くということになるんですね。お母さんも英語力がついていくし、子供の耳も英語に慣れて、覚えようとしなくても自然に覚えていく。この仕組みが「英語子育て」の基本なのかもしれません。
でも、子供にとっては日本語でもガミガミ言われたり怒られたりするのは嫌なことです。こう毎日ガミガミ言われちゃたまらないって思っているでしょうね。ガミガミ英語の効果とするところは英語フレーズが意味ある場所で実際に使われることです。いちいち意味を説明しなくても子供には理解できるし、親自身も英語力がグーンとアップするでしょう。著者の戸張先生はお母さんの英語力を磨くという点を重視していて、都内近郊で親子英語サロンも開いています。
このシリーズの中で私が気に入っているのが左の「子どもと英語であそびなさい」です。この本は著者の選んだ親子英語のフレーズがすべてカードになっています。表にはかわいいイラストと日本語。裏には英語の文章がついています。音声CD付ですから聞いて練習もできます。わりとしっかりした厚紙なので長持ちするでしょう。
What's Hawaii like? It's warm through the year. |
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(c) Ikuko Tobari
第1~第5シリーズまで子供の使う言葉や親の使う言葉をピックアップするだけでも相当な時間がかかっているはず。戸張先生の熱心さがよく分かりますね。言葉ですから人それぞれ使う言い回しが異なってきます。戸張先生の個性あふれる言葉の表現がこのシリーズの魅力になっていると思います。
考えてみると、ほとんどの子供は家庭でガミガミ言われていますね。学校では「ほめて伸ばす」ことが基本にありますから犬に対するようなしつけ言葉は避けたいところです。バイリンガルの方の中にはガミガミCDを聞いているうちに気分が悪くなった方もいたそうですから、子供への言葉掛けには大人が気をつけて言葉を選んでいきたいですね。