ウソのようなホントの話
今年の初秋、びっくりするニュースがありました。韓国の英語子育てママが英語の発音をよくするために子供の舌を手術をしたというものです。日本ではあまり大きく扱われませんでしたが、シンガポールに住む友人によると、アジア新聞では新聞トップ記事として載っていたと言っていました。さらに手術は一件だけでなく、二件目、三件目と起こっており、韓国だけに留まらずシンガポールにまで及んでいる社会現象となっています。
L・Rの発音が苦手なのは日本人、中国人、韓国人だと言われています。L・Rの音、つまりそれらに近い音が日本語にないから。韓国人も苦手だといいます。母国語をすでに習得している人が英語を学ぶときに苦労するのがネイティブのような発音習得。流れるようなきれいな発音は子供をバイリンガルにしたいママたちの憧れでしょう。
しかーし!英語の発音をよくするためだけに健康で正常な子供の舌を手術していいんでしょうか?とんでもない!そんな手術は100%必要ないと断言します!そもそも舌の手術はなんらかの物理的な理由で音をうまく発音できない子供に施されるものです。この手術はTongue-Tieと呼ばれる手術で、ごく一般的に行われているものですが、英語の発音をよくするためやL・Rの音をきれいに発音するために行われるなんて誰が想像したでしょう。
ある医師は「正常な舌をもつ子供がそんな手術をしても発音がよくなるという保障はどこにもなく、むしろそれは言語的な問題。また、ネイティブスピーカーにもL・Rの発音に問題のある人が多くいるが、彼ら自身も微妙な隣接したこの二つの音を区別することはできない」と言っています。
韓国でも子供への英語教育は大人気です。韓国では英語ができることは大きなメリットとなる社会風潮があり、このような手術がトレンドになってきているそう。日本で同じようなことが起きるかも?いいえ、起きてほしくありません。英語の発音は手術でなおすのではなく、発音トレーニングで十分です。バイリンガルは幸せ?不幸せ?でも述べましたが完璧バイリンガルを目指す必要なんてどこにもありません。
皆さんはどう思いますか?ご意見をお聞かせください。