次のクラスに入ると子供による「Show & Tell」が行われていました。「Show & Tell」は欧米でプレゼンテーション能力を高める手法として人気があります。下記の写真の女の子は家から持ってきた自分の水着写真を見ながら、どこで撮った写真だとか、家族構成について英語で話していました。意味もしっかり理解しています。教師のフォローで、新しい英語表現を使う姿勢がありました。
←写真を見ながら海で泳いだ様子を語る3歳女児。
←「Show & Tell」を聞く親たち。
←4歳児クラス。暗唱、Q-A。
←4歳児。暗唱をしている。
4歳児クラスでは結構難しい文章を暗唱、さらに質問に対しても正しい文章で答えているのです。読書量もかなり多いようですが、やはり毎日の積み重ね英語学習が効果を招いているようです。
さて、憲法を英語で討論しているクラスはどこにあるのでしょうか?それはバイリンガルクラスでした。バイリンガルクラスはいわゆる「年長クラス」です。そこには5歳~6歳の子供たちが12名ほどいました。園長先生曰く、「このバイリンガルクラスに入って学習するためにこれまでご紹介してきた下からのクラスがあるんですよ。」
私が見学した日には、なんとDNAを英語で学習、討論していました。DNAですよ!私は英語を聞き取ることができても内容がさっぱり分かりませんでした・・。確か高校生の時に学んだきりです。それを専門的にパワーポイントまで使用して学習しているのです。質問も出てきて、それを教師が答えていました。教師は幼稚園の先生や語学教師ではありません。専門的に研究しているネイティブの「生物学者」なのです。
園長先生から興味深いことを聞きました。「子供でも”本物”は理解できます。子供だからこそ”本物”を与えればどんどん吸収していくのです。子供の知的好奇心を満足させてあげることができれば、ストレスを感じることはありません。DNAは単なる道具です。ブロックなどの玩具と一緒です。DNAをオモチャにして子供は知的好奇心を満足させるのですから。」
なるほど。憲法やDNA学習は子供の世界では単なる遊び道具という説ですね。確かに子供の能力は大人が思っている以上に大きいでしょう。憲法やDNAを教えたからといって将来何の役にたつ?という論もあるでしょうが、知的遊び道具だと考えると納得できます。
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