<小学校の英語は・・・>
基本的にインプットのみでよい。アウトプットは中学生になってから。
小学生には「英会話は無理」という。松香氏は小学校・中学校の連携もうまくいくためには小学校ではインプットを中心にした方がよいと語った。また、なぜ英会話が無理なのか・・それは、子供の世界自体が理不尽な世界なので、日本語でさえも会話らしきものはできない。18歳くらいになって初めて会話ができるようになる。その時に英語でも会話ができればよい。そもそも会話というのは相手のことを考えて話さないと無理なので、子供には無理だという。
高学年になったら発達段階も考慮して文字を導入したほうがよい。発話は自己紹介が2行~5行できればよい。
これは私も思っているところであるが、小学5・6年生は児童英語教師泣かせの学年である。文部科学省も最近では文字導入に対しても全く禁止しているわけではないので、サイトリーディング的な導入から始めるとよいだろう。
MPIは名古屋市の小学校英語活動に教材から教師研修まですべてのノウハウを提供している。上写真は活動ビデオを見ている参加者たち。
<小学生のうちに英語を習っておくとこんな良い点が・・・>
1.積極的になる。人前で英語を話すトレーニングを重ねることによって養う。
2.自信がつく。フォニックスを習うと自分で読めるようになるから。
3.度胸がつく。大きな声でチャンツを読む、ジェスチャーすることで。
4.英語をはっきり聞き取る力がつく。ネイティブの音を何度も聞くから。
参加者の何人かにインタビューした。豊田市から参加した中学校の英語教師は「フォニックスについて知りたかった。中学でも取り入れることができそう。」また、現役児童英語教師も「もっとレッスンに幅のある内容のヒントがあるかもと思って来た。」ある子供をもつお母さんは、「子供にどんな教材を家で与えたらよいかわからなくて話を聞きにきた。」という。
午後の無料セミナーは100人以上もの人数であった。松香フォニックス研究所の教材が飛ぶように売れていったのを見ていたら、子供の英語教育関連の過熱ぶりが想像できる。各地でいろいろなセミナーが行われるがやはり、自分の目で確かめながら教材などは購入するべきだろう。