子供の英語はリズム習得から!
~松香洋子氏語る~ 松香フォニックス研究所代表
8月3日名古屋丸善書店にて松香洋子氏の講演会が開催された。1時間余りの講演には約100人もの人々が集まり、筆者も出席。書店主催とあって、松香フォニックス研究所の教材販売をメインにしたイベントであったが、松香氏の講演は小学校の英語教育にまで及んだ内容であった。
松香フォニックス研究所(以下MPI)では英語教室も開校している。こちらの英語教室では小学校1年生から通うことができるそうだ。ちまたの英語教室では幼児を大量に受け入れているのだが、MPIでは「保育はしない」という方針を貫いている。英語を習得するためだけの英語教室という姿勢だ。今ではフォニックスというとMPIを連想するほど有名になっている。小学校でもMPIの教材を取り入れているところも多い。松香氏の講演内容のまとめは以下(青部分)。
<子供に最初に教えることは・・・>
歌・チャンツで英語の基本的なリズムをわからせることが大切である。
チャンツはご存知だろうか?チャンツは一定のリズムに乗せて英語を歌のように発音することである。若者の間で流行っているラップ音楽を想像してもらうとよくわかるだろう。私はチャンツには子供たちをノリノリにさせる、ある種の魔法が存在すると感じている。
児童英語教育では丸ごと長い文を教える。チャンツも長い方が良い。長い文になったら、できるだけ体で意味が表現できるものがよい。
松香氏は生活チャンツ~朝起きてから寝るまでのチャンツ~を出版している(上写真下方の本)。中身を見てみると、26編のチャンツがあり数行~数十行のものまである。本にはCDが付いているので正しい音を子供に楽しんで聞かせることができるだろう。子供は意味がわからなくても、自分の聞き取れる音や、自分の知っている言葉を聞き取り、想像しながら独自の世界を作っていくものである。
<次に教えることは・・・>
ずばり絵本である。MPIでは年間3冊の絵本を使っている。毎日テープを聞く事を宿題に出しており、親にも協力を促している。
絵本はテープを聞くのに10分以上かかる物語もあるが、子供に忍耐力をつけさせる目的もあるという。子供の集中力を考えると少々長いような気もする。松香氏は、忍耐力=聞く力 と考えており、MPIの基本方針がここにある。
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