3)生地や縫製に気をつかう
特に赤ちゃんの服は、生地や縫製に大人以上の気を使っているところもあります。
大人服と違い、毎日のように洗濯されるベビー服は、いいかげんな縫製だとすぐにだめになってしまいます。
また、生地も「ホルマリン規制」があり、サイズ90CM以下の商品に関しては、日本国内でホルマリンが入っている商品の販売が認められていないため、大人服と同じ生地でいいというわけにはいきません。
また、消費者も「肌触り」を気にしますので、やわらかい生地や天然素材を求める傾向があります。
「ホルマリン規制」により、ベビー服の製造メーカーは製造した商品(それが海外製であっても)の検査が必要です。
検査は、第3者の機関を使用しますが、検査代もかかります。
生地の段階で検査し、製品の段階で検査します。同じデザインでも、カラーが違えばすべて検査の必要があります。
また、万が一でも「針」などが混入しないように、全品検針(機械で商品に鉄分がないか調べること)も必要になります。
大人服と違って、このようなところもコストが高くなる要素のひとつです。
4)凝った商品も多い
ベビー服には凝った商品も多いのです。大人服より飾りポケットがたくさんついていたり、おむつが替えやすいように叉の部分にグリッパーと呼ばれるボタンを何個も使用したりします。
しかし、現在のベビー服は海外生産も増え、また長引く不況の影響により非常に安くなってきています。
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