高齢出産をされた著名人としてお名前が挙がるコーディネーターの加藤タキさん。42歳でご長男をご出産なさった高齢出産の先輩です。さらにタキさんのお母様である加藤シヅエさんは、三人目のご出産とはいえ、48歳でタキさんをご出産なさった大先輩です。

リプロダクティブ・ヘルスを推進した先駆者

加藤タキさん
加藤タキ ― タキの“納得”人生
高齢出産の場合は「子どもと一緒に居られる人生が短いのでは……」という心配を口にする人もいますが、加藤シヅエさんは104歳までの天寿を全うされ、高齢で生まれたタキさんとも多くの時間を共有されたのではないでしょうか。

高齢出産の大先輩である加藤シヅエさんは、私たち現代女性が自由な生き方を選択できる今の世の中をつくるために尽力された素晴らしい指導者でもあります。日本初の女性国会議員第一号のおひとりであり、リプロダクティブ・ヘルス推進されました。

リプロダクティブ・ヘルスは「性と生殖の健康」ということで、実際には女性の生理、妊娠、出産、更年期など一生にわたってサポートするという場面で使われている言葉です。

世界保健機関(WHO)ではその定義を「人々は安全で満足できる性生活をおくり、子供を産むかどうか、産むとすればいつ、何人までを産むかを決定する自由を持つべきである。さらに人々は生殖に関連する適切な情報とサービスを受ける権利を有する。その対象はまた、性に関する健康も含まれており、その目的は、リプロダクションや性感染症に関するカウンセリングやケアを受けられるにとどまらず、個人と他人の生活との相互関係を向上させることを目的としたものである」としています。

この定義では「健康」と同時に「権利」が重視されています。その点から「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」と言われることもあります。WHOの定義に照らすと、非常に広い範囲であり、女性と男性の両方の課題であることがご理解いただけると思います。

加藤シヅエさんは昭和27年に国際家族計画連盟(IPPF、初代会長マーガレット・サンガ―)の発足に参加し、帰国後IPPFに加盟するための組織づくりに着手され、現在、日本でリプロダクティブヘルツを推進する日本家族計画協会発足への道筋をつくられました。