授かり待ち期にも実母の影が!
おめでたスタンバイ中のご妊娠を待ち望む女性にも実母との関係の悩みを告白される方は多いです。赤ちゃんが欲しいとパートナーと取り組んでいるが、実はいざ赤ちゃんを授かる……となると躊躇した気持ちが現れると話す女性もいます。よくよくお話を聴かせていただくと、実母との関係が見え隠れします。しきりに「あんたも早く赤ちゃんを産みなさい!」と言われ、げんなりしている人。実母を母親像として受け入れられず、自分自身は良い母親になれないだろうと心にブレーキをかけている人。様々な関係性のお話が浮かび上がってきます。
実母とのトラブルが増えた原因は?
では、なぜ近年になって女性と実母の関係のトラブルが増え始めたのでしょう?実母とトラブルを感じる女性に深くお話を聴かせていただくと、幼少期から逆のぼる方が多数。実母がよかれと習い事やしつけに厳しく、自分のことを本当に見てくれいている大人だったのかどうか不安だったという例。自分の思いを受け入れてくれる安心感を実母に持てなかったという例。結局は、自分を受け入れてくれる母親の安心感を得られなかった女性が多いようです。
こちらはあくまで仮説ですが、高度経済成長期に男性は企業戦士として社会に出続け、女性は男性が安心して暮らせるよう家を守る存在として家庭内の仕事は女性のみで行われることが多かったのです。家庭内においてパートナーとコミュニケーションを取ることが難しかった女性が多かったのでしょう。結果、自分の想いをすべて子どもに集中させたり、辛い部分をぶつけてしまった方も多いかもしれません。
また、社会に取り残されたような気持ちになり自身の叶えたかった思いを子どもに注ぎ込んだ結果、子どもの心を追い詰め、大人になった今になり関係性が悪化。切ないですが昔からよく言われています。