出産準備/出産準備関連情報

出産時の「オープンシステム」って何?2(2ページ目)

今回は出産時のオープンシステムのメリット・デメリット、海外ではオープンシステムをどのように取り入れているのかをお伝えします。実際の体験談もお話します! お楽しみに!

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

オープンシステムを利用するには?

様々な出産ストーリーを集めた書籍『えらんだお産』においてもオープンシステムにて出産した例が紹介されました。読者の方やクラスに参加いただく方にも興味深いようです。

オープンシステムを希望する場合、まずは「場所」としてオープンシステムを導入している基幹施設産院を探すこと。そして、オープンシステムに対応していますという「出産介助を担当してくれる医療者」、つまり助産師さんや産科医の先生を探すことです。この「場所」と、「自分のケアギバー」のマンパワーを別々にお願いすることになります。

本来は、かかりつけの産科医の先生や助産師さんがいれば、そちらで産めばいいのでは?と思いますよね。しかし産科医の先生や助産師さんが出産設備を持たないケース、または自身に出産時のリスクがあり高度な医療設備が必要と判断されたが、かかりつけのケアギバーと一緒に産みたい!という希望があった時に使われます。

日本の場合は、出産施設が私営で出産費が実費です。そのため、出産費が税金負担であるイギリスやオーストラリアに比べてオープンシステムを利用しての出産はさほど多くはありません。しかし、日本におけるオープンシステム・セミオープンシステムを扱う施設数は、全分娩施設数の24%となっています。過半数はセミオープンシステムですが、今後オープンシステムも増えてくるかもしれません。

イギリスでは、国営の出産施設はみなオープンシステム。かかりつけの出産介助者に分娩に立ち会ってもらいます。陣痛が始まると出産施設と出産介助者に連絡し、現地集合します。無事出産を終えると6時間後に現地解散です。「オープンシステム」といっても国によって様々ですね。

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