出産時のオープンシステムって何?1」において、オープンシステムとセミオープンシステムの違いや、今後の日本でのオープンシステムの可能性をお伝えしました。続いて、オープンシステムやセミオープンシステムのメリット・デメリット、実際はどのような流れで出産を迎えるのかお伝えします。

オープン、セミオープンのメリット・デメリット

赤ちゃん
産むのもたいへんな時代。自分の考え・体力などを勘案して出産環境の選択を
■医療側から見ると……
産科は他の科に比べて、体力的・精神的に厳しい環境だと言われています。出産はいつはじまるのかわからず、時間的な拘束が長く体力的にもハード。出産介助時におけるトラブルによる訴訟も他科より多いため、精神的な負担も大きめです。

オープンシステム・セミオープンシステムは医療側から見ると、どちらも効率性のメリットが多いようです。入院までの健診が連携施設にて行われるため、大規模施設の外来診察の負担が減り、ハイリスク群の妊婦さんに対しての診察時間も多めに取ることができます。連携施設においては、産科医の開業に繋がります。

例えば、産科医が高齢になり体力的に当直のシフトに組まれることが厳しくなった場合、開業しようとする。しかし、分娩が扱えず「産科」を掲げることに抵抗を感じたり、分娩設備の投資が難しい場合、オープンシステム・セミオープンシステムに対応することで開業しやすくなります。そうして連携施設が増えると、基幹施設にとって妊婦健診等の外来診察時間が短縮できるなどの循環が生まれます。

■出産側から見ると……
普段の健診が自宅から近い施設で受けやすくなる、少しの質問でもゆっくりでき、妊娠期間中の心配ごとを相談する関係性が築きやすくなる人も多いです。出産時は大規模施設にて行うため、緊急時も迅速に対応してもらえるという安心感も得られますね。

デメリットとしては、セミオープンシステムの場合、出産時に関わる医療者が妊娠期間中の医療者ではないため、精神面で遠慮がち、緊張してしまうという声もあります。オープンシステムの方が、普段関わっていた医療者であるため気分が落ち着くという人は多いですね。しかし、人によっては出産時の非日常の自分を知り合い医療者の前にさらけ出すのは恥ずかしさが出てしまう、とセミオープンシステムのメリットを挙げる人もいました。 

どちらにしても、基幹施設と連携施設の信頼関係、協力関係が強くあることは必須ですね。