オープンシステム、本来の意図

赤ちゃん
産科施設の急速な減少が進んでいる。産む場所の確保も悩みのたねに……
大学病院、総合病院、町のクリニックや助産院……。近年では総合病院内に「院内助産院」を設ける施設も増えています。院内助産院は、正常産は助産師さんのみで分娩介助を行い、緊急時に産科医が駆け付けるというシステム。

なるべく自然の力を活かしてゆっくり産みたいと思いながらも、もしものことがあったら……と、産み方を選ぶといっても心配や悩みがつきませんね。この数年間で増加中の院内助産院システムは緊急時に産科医からの医療処置を受けられるので、産む側も医療側にも安心で昨年2008年30ヶ所以上がオープンしました。

「オープンシステム」という言葉を聞いたことはありますか? これは、「出産場所」を表す言葉ではありません。このシステムを取り入れている大規模病院が、出産する部屋を提供するというもの。そもそも、このオープンシステム制定の目的はどのような意図だったのでしょうか?

日本でのオープンシステムは産科不足の環境下、「出産場所がない」という事態を避けるための機能として社会認知がされるようになりました。健診などを個人病院で受け、出産時に医療機器が整った大規模病院に行くというシステム。出産場所の集約化といいます。産科医の高齢化に伴い、産科を扱っていても「分娩」は取り扱っていない、という施設が増えています。また出産時の安全の確保のため、医療が必要になった時にスムーズに対応が受けられるようにと、分娩を大規模病院で行うことが勧められました。

しかし、出産時に健診等を通して会う機会の少ない医療者と出産することは不安という声や、個人病院でも多くの分娩が扱われているため、オープンシステムにより個人病院の分娩件数が少なくなり経営ができなくなるのでは?などの懸念も挙がっていました。

オープンシステムも日本では、「オープンシステム」と「セミオープンシステム」の2つあります。