出産準備/出産準備関連情報

出産時の「オープンシステム」って何?1(2ページ目)

出産場所を選ぶ際、大学病院、総合病院、個人医院、助産院の中からたいてい選ばれます。しかし、近年では「オープンシステム」を導入する施設も増えました。いったいどのようなシステムなのでしょうか?

大葉 ナナコ

大葉 ナナコ

妊娠・出産 ガイド

趣味は出産、特技は安産。バースコーディネーターとして、プレママ・ママのメンタルサポートやライフスキル、妊娠準備、出産準備、楽しい育児のコツを発信する。「誕生学(R)」という、生まれてきた自分のいのちの力を知り、自己肯定感を高めるプログラムも主催。

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オープンシステムとセミオープンシステムの違い

オープンシステムとセミオープンシステムは、どちらも健診を大規模病院と連携している個人病院=「連携施設」で行い、分娩は大規模病院=「基幹施設」で行います。

オープンシステムは分娩をかかりつけの個人病院医療者のもとで行い、緊急時は大規模病院医療者も手助けをします。つまり、入院までの健診、そして入院後の健診、分娩も同じ医療者にて行われているシステム。出産場所が移動します。

一方、セミオープンシステムは、オープンシステムと同じように健診は連携施設にて、分娩が基幹施設にて行われます。しかし、分娩は基幹施設医療者のもとで行われます。分娩時に介助する医療者が異なります。

2008年10月の日本産婦人科医会のデータによると、オープンシステムに対応している基幹施設は7施設、セミオープンシステム対応基幹施設は30施設、併用している施設が6施設あります。連携施設数は、オープンシステム対応連携施設は222施設、セミオープンシステム対応連携施設は273施設、併用施設は180施設あります。まずは「セミオープンシステム」を導入する施設が基幹・連携ともに多いようです。

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