オープンシステムとセミオープンシステムの違い
オープンシステムとセミオープンシステムは、どちらも健診を大規模病院と連携している個人病院=「連携施設」で行い、分娩は大規模病院=「基幹施設」で行います。オープンシステムは分娩をかかりつけの個人病院医療者のもとで行い、緊急時は大規模病院医療者も手助けをします。つまり、入院までの健診、そして入院後の健診、分娩も同じ医療者にて行われているシステム。出産場所が移動します。
一方、セミオープンシステムは、オープンシステムと同じように健診は連携施設にて、分娩が基幹施設にて行われます。しかし、分娩は基幹施設医療者のもとで行われます。分娩時に介助する医療者が異なります。
2008年10月の日本産婦人科医会のデータによると、オープンシステムに対応している基幹施設は7施設、セミオープンシステム対応基幹施設は30施設、併用している施設が6施設あります。連携施設数は、オープンシステム対応連携施設は222施設、セミオープンシステム対応連携施設は273施設、併用施設は180施設あります。まずは「セミオープンシステム」を導入する施設が基幹・連携ともに多いようです。