男性の不妊治療診察は浸透せず

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女性が不妊治療に通うことの敷居はずいぶんと低くなったが……
赤ちゃんがなかなか授からないと、まず女性ひとりで受診するのがまだまだ主流。確かに産婦人科、婦人科ともに不妊治療を扱う機関は増え、女性誌でも不妊治療に関する記事は多くなりました。その甲斐あってか、女性が不妊治療に通うことの敷居はずいぶんと低くなったようですね。

しかし、不妊症だと診断される場合、その原因は女性側40%、男性側40%、不明20%というデータもあれば、女性側33%、男性側33%、不明34%というデータもあります。調査母体により数値は様々ですが、原因が女性であるか男性であるかは同じくらいの割合なわけですね。ですが、実際に治療に行くのは女性。男性が不妊治療診察に行くというのは、まだ浸透していないようです。

男性の不妊治療専門は「男性科」へ!!

男性が不妊治療のためにクリニックにかかることが少ないのは様々な社会的要因が考えられます。

そもそも「不妊症」と挙げられるものは女性由来でしかなく、男性には関係ないと思っていたり、男性由来の不妊症なんて思いもよらないという方もいらっしゃいます。女性由来の不妊症と同じ割合で男性由来の不妊症があるとお伝えすると、驚かれる方は案外多いもの。

男性不妊の存在を知りつつも、まさか自分自身は関係ないと思われていたり、クリニックに行くことに抵抗を感じる方は多いですね。女性は妊娠出産に繋がる「産婦人科」「婦人科」であるため分かりやすいのですが、男性がいざクリニックにかかろうと思ってみても、果たしてどこに行けばいいのか?と迷うことも多いようです


男性も同じく、「産婦人科」と扱われている機関では診察してもらうことができます。また、男性不妊を専門的に扱う機関としては「泌尿器科」も当てはまります。泌尿器科でも男性不妊に関して力を入れている機関はホームページを持っていたりしますので、探してみましょう。そして昨今では「婦人科」に対して「男性科」も生まれてきています。

男性不妊の原因とは?

近年、勃起障害に関する治療や民間療法の広告が多く目にされるようになりました。実際、勃起障害に悩まれる方は増えているようですね。そのためか、男性不妊となると勃起障害と結び付けられてしまいますが、原因はそれだけではありません。精液の中の精子数が減っている、運動率が低下しているなども多く報道されています。

これらは日常生活のストレス、生活習慣の乱れが大きく影響していると言われています。ストレスが原因の場合は、ストレスマネジメントが必要となります。何が起因しているのかストレスの影響は複雑に絡み合い特定しづらいものです。日常生活を少しずつ見直し、夫婦ふたりで心豊かに過ごすことがよいでしょう。もちろん過度の飲酒や喫煙は、女性同様に影響をもたらしますので、気をつけましょう。

近年はパソコンを使った仕事をする人が増えたことから電磁波による影響も多いと言われています。パソコンなどの電磁波による影響はまだ解明されてはいませんが、体全体の健康のためにも気をつけたいですね。過度の使用は心身ともに疲れてしまうでしょう。

意外に知られていないのが、精巣を通気よくし、温めないようにすること。ブリーフやデニムのような圧迫されるものよりトランクスが良いようです。

意外に多い「精索静脈瘤」って何?

外科的処置を施すことで改善が見られるのが「精索静脈瘤」による症状とのことです。あまり聞き慣れないですが、正常男性の約15%、男性不妊症患者さんの約40%にみられるとされています。どのような状態かというと、精巣の静脈にお腹からの血液が逆流して瘤(こぶ)状にふくれます。精巣が温まることで精子を作る機能に悪影響をもたらすと考えられています。精巣動脈を温存する手術も行われており、日帰りで行うことが多いようです。

パートナーが男性不妊?!と思ったら……

女性同様、男性由来の不妊症があるとわかり、もしかしてパートナーが不妊症かも?と思われたとしても、パートナーにその話を切り出すことは難しいようです。夫婦二人の赤ちゃんが欲しい!と話し合う仲であれば、お互いの体のことも気を遣わず話し合える仲であってほしいとは思うのですが……。

男性の場合、泌尿器科にかかってみることで全体の健康バランスを見直すことができるようです。日本では少ないですが精巣がんが見つかったり、体の疾患が判明することがあります。自身の健康チェックの機会になりますね。

妻が不妊治療中の男性のみなさん! 男性不妊の検査や治療は女性の検査・治療よりも短時間で、体への負担が軽いものがほとんどです。赤ちゃんのために男性ができることとして、臆せずまずは夫婦で話し合ってみませんか?足を踏み込んで欲しいものです。

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