妊活・子作り・妊娠準備/もしかして不妊症?と思ったら

35歳、なかなか妊娠しないけど不妊症?(2ページ目)

なんとなく妊娠を先延ばしにしていて、そろそろ……と思っても、なかなか妊娠しないことに「不妊症?」と焦る方も少なくありません。今回は不妊症を疑う前に知っておいて欲しいことをお伝えします。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

高齢出産の方の妊娠準備

高齢出産の年齢で妊娠を望んでいて、なかなか授からない人、「私って不妊症?」と思われる方は一度クリニックにかかってみるのも方法の一つです。これから結婚という方や、遠くない未来に結婚の予定のある方は「ブライダルチェック」もあります。

この「ブライダルチェック」は施設にもよりますが、問診・内診、血液検査や尿検査などを通して体の状態や性感染症の有無などを調べるもの。妊娠を意識されていたら、自身の体の状態を確認し、妊娠に向けてセルフケアできることを増やしておけるといいですね。

抗精子抗体がないかどうか見てみることも一つ。抗精子抗体というのは女性の体の中に射精されても、細菌などと同じく異物と反応してしまい、精子を全滅しようとする免疫のことを言います。

検査を受けた時に不妊治療を勧められることもあるでしょう。精子と卵子はまだ科学では作れるものではありません。不妊治療は、ご自身とパートナーの「いのちのはじまり」が出会うサポートです。しかし、検査とともに不妊治療を勧められたから、必ず受けるものでしょうか?

不妊治療、受ける? 受けない?

女性
不妊の原因は男女両方に。また、原因不明が20%と言われています
なかなか授からないなぁと思っている方も、ただ単に体の状態を確認するために検査を受けた方も、不妊治療を勧められた場合、どのように受け止めればいいのでしょうか。

ある調査によれば、不妊の原因は、女性側に40%、男性側に40%、不明が20%だと言われています。男女どちらかの体に原因がある確率は、実は男女半々なのですね。そして驚きなのが「不明20%」。生殖技術が進化しても、依然として原因がつかめないものが2割もあるんです。

検査において、体の状態で一つでも弱い部分があれば、医者としては万全を尽くすための善意で治療を勧める施設が多いでしょう。検査に行った時点で、不妊相談→不妊治療通院という流れになってきています。

治療を受ける、受けないは各自の判断。接する医療者が自分にとって信頼がおけるかそうでないかも、自分で判断するもの。誰かに判断してもらうものではないし、みんなが同じ答えにたどり着くのではありません。お産も同じように、どこを探しても同じものは存在せず、完成品パッケージのようなシステムは存在しません。

不妊治療に通うのは主に女性で、男性にとってはなかなか足を踏み入れにくい環境であるようです。男性の精子をクリニックに持っていくにしても、女性が一人で持っていくということが多いようです。二人の家族計画であるので、本来は二人で取り組むことができるのが望ましいですね。

不妊治療は、精子と卵子が出会うことができるようサポートするものですが、生活ストレスが増えすぎたり、治療で二人が性生活を楽しめなくなるようなときは、お休みする勇気を持つことも大事。妊娠は、ただ二人の精子と卵子が出会うだけでなく、お互いに気持ちや暮らしが重なり合ってするものですから。

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