「性教育」という言葉ではなく「誕生学」として

「性教育」という言葉ではなく「誕生学」として
子どもは発達とともに命に関心を持ち始めます
子どものための誕生学プログラムには、5才、10才、15才向けと成長の段階に対応した内容が用意されています。

精神分析学者のフロイトによると、人間の性的発達は、赤ちゃんが口から満足を得る「口唇期」、次いで2~3歳の幼児になって排泄を意識しだす「肛門期」、はフロイト、性器を意識しだす「男根期(性器期)」が5歳くらいと、段階に応じて発達していきます。4~5歳の子どもがゲラゲラと笑いながら「おしり」や「おちんちん」と発しているのも成長段階の一つなのです。誕生学プログラムでは、このような子どもの発達段階を踏まえて、小学校低学年までは、「おへそってなんだろう?」といった導入からお話し、小学校高学年以降からは、命の始まりの大きさ、命をつなげる力を数値なども織り交ぜ、変わってゆく体と心について伝えます。

妊娠中の母親と子ども
性や妊娠については単独の話では伝わりません
当然、妊娠に至る前には、「性」があります。その意味で、「誕生学」は、「性教育」と誤解されますが、「月経教育」「避妊教育」ではありません。

「性」の部分だけを、「妊娠」を“点”で捉えて話しても、その本質は伝わりません。男性と女性のコミュニケーションがあって、二者関係を確立させていった上での「性」、そしてその先に妊娠があり、出産があり、子育てがあるという「いのちのつながり」という「ライン」がある、そこが大切であるということを伝えたい。妊娠の話はとてもメンタルに影響する話ですから、“点”で突然伝えてもつながらないのではないのかというのが私の持論です。したがって、私は「性教育」といった言葉は一切使わず、「誕生学」と名づけて、いのちがつながることを、「妊娠中のお腹の中からの生命力」というお話を中心に展開しています。