出産準備/共働きの妊娠・出産

職場復帰のベストタイミング(2ページ目)

仕事復帰への時期の選択は、「育児と仕事の両立」を図っていくうえでの大きなターニングポイント。働き方のスタイルは変わるかもしれませんが、子育てはあなたの人生のキャリアをより高めてくれるでしょう。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

3ヵ月後に復帰、また育児に戻る人も……

3ヵ月後に復帰、また育児に戻る人も
子どもと離れるのが辛くて……
さまざまな理由で、産後3ヵ月という早い時期から仕事に復帰するという方もいらっしゃると思います。その理由が「仕事から、社会から、取り残されるような気がしてなんとなくあせりそうだから」といった漠然としたものであり、状況が許すのであれば、やはりもう少し復帰を先に延ばすことを私はおすすめしています。

その理由の一は、やはり母乳育児を6ヶ月は続けて欲しいからです。母乳育児を行うことによって、赤ちゃんにとってベストの栄養が与えられ、同時に母子の絆は強まることは、よく知られています。

それに加えて、母乳育児を行った女性は乳がんにリスクが軽減されるという調査もありますし、妊娠のときについた脂肪を自然にダイエットすることにもつながります。さらに、母乳が出ているときにはプロラクチンというホルモンが分泌されるのですが、これには催眠作用があり、とてもゆったりとした、ボーっとした気分になります。「母乳で満腹になった赤ちゃんと一緒に、お母さんもひと眠りしましょう」という産後の体の自然な作用でもあるのです。

こんな時期のピークである産後3ヶ月は、急いで仕事に復帰したとしても、今までどおりにいかないイライラで「やっぱり高齢出産だから体力がないのかしら?」なんて不安になってしまうかもしれません。でもこれは高齢出産だからではありません。35歳以上でも、20歳代でも同じ状態になるものです。

他にも早々に復帰した方の中には「子どもと離れるのが辛くて、また休職しました」という方も少なくありません。産む前は「赤ちゃんはかわいいだろうな」と、漠然と思っていた程度でも、実際に産まれてみて、「やっぱり離れられない」となったのでしょうね。それだけ、産後3ヶ月は赤ちゃんとのハネムーン気分で満たされるものなのです。

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