自然なお産を望む方に人気の日本赤十字医療センター(広尾)
ユニセフとWHOが認定する赤ちゃんに優しい病院、日本赤十字医療センター。現在は建て替え工事中 ※産科外来は2008年3月から初診が予約制となっています。ご注意ください |
ここは160名余の助産師さんを有し、ユニセフとWHOが認定する「赤ちゃんに優しい病院(Baby Friendly Hospital)」の認定も受けています。自然な出産と母乳育児に力を入れていて、いち早くWHOの出産ケアのガイドラインに沿った体制を作っています。畳敷きの和風の分娩室や水中分娩用のプールも用意されていて、フリースタイル出産が可能です。
女性の「産み育てる力を伸ばす」ために、妊婦主体のお産を助産師さんが一丸となってケアしており、全国の助産師さんが見学に訪れるほどの体制が整えられています。前述したブランド産院御三家よりも出産費用は安めですが、広尾という土地柄、自然なお産を望むセレブの間でも人気のようです。
「母子にやさしい自然出産」を目指す産院
また、同じく自然なお産を目指して助産師さんが活躍している産院に、杏林大学医学部付属病院・総合周産期母子医療センター(東京・三鷹)があります。ここは助産師が正常な妊婦の出産を行う「バースセンター(院内助産所)」が設置されました。東京以外では、湘南鎌倉総合病院(神奈川・鎌倉)が、病院においていち早くフリースタイル出産を取り入れ、数年で「母子にやさしい自然出産」へと大きく変貌を遂げた病院です。小規模でもケアシステムが充実している診療所も
何に重点を置くかで、自分にとってよい産院が見えてきます |
自然なお産を促し、検診や分娩の途中で異常がみられた場合は、同院で帝王切開、吸引分娩などの医療手段を取ることができる。「病院での管理型出産ではなく、アットホームで自然なお産ができる場所を探しているけれど、助産院や自宅出産をするのは不安がある」という方の願いをかなえる施設として人気です。
今回はアメニティが充実しているラグジュアリーな病院も含めてご紹介しましたが、私が考える「ラグジュアリーなお産」とは、赤ちゃんとの出会いという素晴らしい体験はもちろん、助産師さんと対話しながら、これまでの生活全体を改善することができ、それが自分の生命力を高めることに気付くことができるような体験ができることを指しています。35歳を過ぎているから必ず病院で出産しなくてはならないとも限りません。助産院や自宅出産を選ぶセレブも増えています。いずれにしろ、助産師さんと密な対話ができるか、ということは産院を選ぶ際の大切なポイントだと思います。