出産準備/共働きの妊娠・出産

子育てに疲れたとき、どうする?

どんなに元気な母親でも、子育てに疲れを感じることはあります。大きな疲労感になる前に、そのつどリフレッシュすることが肝心。育児疲れを溜めない、解消するためにできることをご紹介しましょう。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

子育てに疲れたとき、どうする?

若くても高年出産でも、元気な母親でも、子育ての疲れを感じることはあるものです。産後直後は乗り切ったとしても、夜間の授乳はしばらく続くので睡眠不足を感じることも多いでしょうし、初めての育児であれば慣れないことが多いせいで疲労感も高まるでしょう。大きな疲労感になるまえに、そのつどリフレッシュすることが肝心。精神的な余裕を持ち、育児疲れを溜めない、解消するためにできることをご紹介しましょう。

精神的な余裕を持つ工夫を

精神的な余裕を持つ工夫を
赤ちゃんと触れ合ってストレス解消
産後の育児で疲労を感じるのは、睡眠不足が原因の場合が多いかもしれません。夜の授乳がある期間は、赤ちゃんが昼間寝ている間に何かやろうとは思わずに、一緒に眠るほうが得策。たとえ昼寝の時間が短くても、産後の体は「短期集中睡眠」ができるようになっています。

それと、「母乳をあげると疲れるから、これは育児疲れ?」と思っている方もいますが、母乳をあげている間は、プロラクチンという催眠作用のあるホルモンが分泌されるせいで眠気を感じるのです。「母乳をあげたら、母親も少し眠って一休みして」という自然の作用だといえます。「育児疲れ」とネガティブに捉えず、「休息しなさいの合図」だと捉える余裕を持てるといいですね。

ベビーマッサージで母親のストレス軽減

はじめてのベビーマッサージ
『はじめてのベビーマッサージ』のDVDは家でベビーマッサージを試してみたい方におすすめ!
乳幼児の育児疲れの中には、まだ言葉の話せない子どもとのコミュニケーション不安もあるようです。赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむベビーマッサージは、言葉を超えた「皮膚と皮膚との対話」であり、実は母親のストレスを和らげる作用もあることが分かっています。ベビーマッサージをしている母親にどのような変化がみられるのでしょうか。

私が主催するバースセンス研究所では、東京電機大学の研究者と一緒に実験を行ったことがあります。人間はストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。ストレスの度合いをチェックするときは、唾液中のコルチゾール値分泌量を比較するのです。この検証方法と体温や心拍数の比較などで、ベビーマッサージ前後の母親と赤ちゃんのストレス度をチェックしたところ、赤ちゃんと母親の双方がリラックスし、特に母親のストレスホルモンが顕著に変化していることが分かったのです。

ベビーマッサージで赤ちゃんとの絆が強まり、その上に母親のストレスも軽減できるなんで、これは利用しない手はありません。私が約10年前にベビーマッサージ教室を開いた頃は、「赤ちゃんでも肩がこるの?」なんて驚かれたものでしたが、いまや産後の母親が知りたい情報のトップになっています。教室に通えない方のために、とてもわかりやすいDVD『はじめてのベビーマッサージ』もできましたので、ぜひ参考にしてみてください。


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