正常産の場合は助産師がケアを!

正常産の場合は助産師がケアを!
安心してお産に臨むために
皆さんもニュースなどでご存じのように、現在の産科医不足によって全国的に産み場所が減少し、それでも以前までは比較的医療体制が整っていたと思われていた都心でも、脳内出血の症状がでてしまった妊産婦の搬送先が決まるまで時間がかかってしまったということも起こっています。

その解決策のひとつとして、以前からこのコーナーでも取り上げさせていただいたのが、「正常産は助産師がケアし、リスクのある場合は産科医が医療対応する」ということ。医師がすべてのお産に携わらなければならないことが、産科医不足を招いていてしまったという側面もあります。助産師は正常な妊娠・出産に対してのケアが許可されている国家資格です。英国やオランダ、豪州は、一度は医師不足を経験した後、医師と連携しながら、正常産は助産師が中心となって取り組むという体制を確立しました。

こうした欧・豪型のシステムを参考に、産科医不足が叫ばれ始めた数年前から、「助産師外来」や「院内助産所」といった取り組みなども知られるようになり、産婦人科の病院も開設するところが増えてきました。厚生労働省でも2008年度から「院内助産所・助産師外来施設整備事業」をスタートさせ、予算を組んでいます。厚生労働省看護課の全国調査によると、助産師外来273ヵ所、院内助産所31ヵ所があるとのことです。(2008年4月1日現在)

確かに、安全で自然なお産を望む妊婦にとっては、助産師のケアと緊急時の医療の恩恵があれば、安心してお産に臨めるはずです。「病院内での助産所、助産師外来の設置」などの取り組みが注目されているのも、妊産婦のニーズに応じていると言えます。

こうした取り組みについて、日本看護協会では「助産師外来、院内助産所」など医療現場やメディアなどで呼び方がばらばらだったものを統一して「院内助産システム」と称して、その普及を目指すべく活動しています。