月齢10ヶ月くらいの断乳は酷?
離乳食をよく食べるようになっても、母乳の役目は別物。あせらずに、無理をせずに |
ただし、日本母乳の会では、10ヶ月くらいの月齢で断乳するのは子どもにとってつらいことであるということを呼びかけています。10ヶ月といえば、あんよが上手になるころです。親のひざから離れて冒険してみては「わー! びっくりした」と泣いて帰ってくる。戻ってきて母乳をごくごくのんで安心する。そんなコミュニケーションが必要な時期です。親が精神的な砦というか、戻ってくるオアシスというか、そんな存在なのです。
新生児の時代からライフラインとしてきた母親の乳房が絶たれてしまったら、不安感が募り、子どもとしては世界を広げていくのに躊躇してしまうかもしれません。戻れる場所があれば、物おじせずに安心して世界を広げていくことができるのですね。私の子どもたちはずっと母乳だったせいか、みんな無邪気で世界を広げていくことに躊躇がない様子ですよ。
何歳まで母乳はあげられる?
自然に卒乳するのは大体3歳くらいまでという場合が多いでしょうか。ちなみに2歳と5歳とお子さんがいらっしゃる育児工学者の小谷博子さんは、お子さんが赤ちゃんの頃は保育園にせっせと母乳を運び、今でも2人のお子さんを同時に授乳する「タンデム授乳」をなさっています。上のお子さんは「7歳まで飲むといっているので受け入れます」とのこと。その子どもが飲みたいときまで与えて差し支えないのです。それぞれの母子によってコミュニケーションの仕方は違いますので、授乳のことも専門家に相談しながら続けていければ心強いものです。授乳のことで悩んだときには、地域の助産師をはじめとして、下記のような支援団体でもアドバイスをしていますので、ご相談してみてはいかがでしょうか。
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JALC日本ラクテーション・コンサルタント協会
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