離乳のタイミングはいつ?
1歳を過ぎたら母乳はやめるべき? |
離乳のタイミングについては、さまざまな意見や信念があり、「こうすべき」と一言ではいえませんが、一般的には1歳を過ぎると断乳や卒乳を勧められる場合が多いようです。栄養的なことを考えると、3食すべて普通のご飯が食べられるようになったら、母乳は必要ないという合理的な判断なのでしょう。
でも授乳という行為は栄養を与えるだけではなく、母と子の一番密接なスキンシップなのです。子どもは授乳によって母親との絆を確かめ、安心感を抱きます。安定した心の発達を築いていく上で、とても大切な役割を果たしているのです。その点を重視して、最近では長期授乳を薦める専門家も増えてきました。
保育園に入る前に「離乳しておいてください」
母乳育児をしていたけれど、保育園に入る前に「離乳をしておいてくださいと言われました」という悩みを訴える方がいました。これはお子さんの月齢にもよりますが、保育園としては「保育園で母乳以外のものを口にしないのは困るから離乳してください」という意味であって、完全に母乳をやめてしまう必要はないと思います。授乳のやめ方には、母親が選択してやめる「断乳」と、自然に母乳が出なくなり飲まなくなったり、徐々に言い聞かせて子どもが納得したときにやめる「卒乳」があります。もちろん、断乳か卒乳かによって、子どもに何か悪影響を及ぼすことはありません。断乳の場合も、母子ともにつらいその後を一緒に乗り越えていく過程を通して、心の絆は育つのです。
私の場合は卒乳で、下の子2人は2歳8ヶ月まで授乳していました。そうした経験を踏まえても、できるなら母子のペースに合わせて「卒乳」をお薦めしたいです。