子どもの月齢や性別にとらわれなくても……
親子で積極的に地域活動に加わるなど、ちょっとした勇気を持とう |
私自身の経験を振り返ると、上の子2人を育てていた頃は地方都市に住んでいましたが、上の子が同じ年齢で、二人目の子を同時期に妊娠しているというお母さんと産院で出会いましたが、さほど長いお付き合いには至りませんでした。行政の母親学級で「気が合いそうだな~」と思った妊婦さんを見かけてもお話できないままで終わりました。公園に集まるお母さんたちの中で楽しそうにおしゃべりしていた時期もありましたが、あまり興味のない話題が延々と続いたりして「話題の合う気楽な友達が欲しいよー」と思っていました。
この町にどんなママがいるのか知りたい! 出会いたい! の思いで始めたのが、手書きのミニコミ誌。公園や自動車教習所の託児室などで配り始めました。すると、「手伝うよ」と賛同してくれるお母さんたちが集まり始めました。結局そのコミュニケーションペーパーは、40号まで発行できたのですが、一緒に協力してくれた5~6人のママ友とは、今でも腹を割っていろんなことを話せる育児時代の親友たちになりました。
月齢が近いとか、子供の性別が同じとか、そういうことを条件にしてママ友を探すより、子どものこと抜きでも気が合いそうな人、感性が近い人と楽しいコミュニケーションがとれる方が、子どもの年齢は多少違っていても、いい育児友達になれるのではないかと思います。
子ども同士のトラブルに親たちはどう関わるか
赤ちゃんのうちは親同士の関わりが多いと思いますが、2歳・3歳になって子ども同士がコミュニケーションをとり始めるようになると、子ども同士でおもちゃの取り合いをしたり、ケンカをしたり、といったことも出てくるでしょう。おもちゃの取り合いをすることも、健全な成長過程の中で必要なことです。子ども同士はケンカで人間関係を学んでいくもの。ケンカして仲直り、ケンカして仲直り、それを繰り返してコミュニケーションをするのです。ケンカをしたと泣いていたら「どうしたの?」と聞く、すると「あのね、誰ちゃんがこうでね……」と話し出します。そこで話を聞いてあげることで、胸に溜まった感情を、昇華させてあげましょう。そして「次からはどうしたらいいと思う?」「こんな風にしようか」とおさめてあげる。トラブルやハプニングがあったら、それがきちんと身になるように、親が演出をしていく。喧嘩両成敗ですから、その場で「ごめんね」と言い合えるようになったらいいですね。
子どもが人と人との距離感を作っている発展途上中ですから、親もどんなできごとも成長剤になるように子を見守っていきたいですよね。お相手がその点を理解している親御さんだったら理想的なママ友です。親御さん同士で「ケンカとかしたことあります?うちは最近おもちゃの取り合いが……」と、何気なく話題を振ってみて、どんな考え方をする親御さんか知っておくことも大切です。
子どもが人間関係を学んでいくと同時に、親同士もいい距離感を学ぶことが、リラックスした長いお付き合いには大切です。子どもも親同士が仲がいいのはうれしいものなので、ママもいいお友達をみつけましょう!
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