出産準備/共働きの妊娠・出産

夫婦でこそ予防する、子宮頸ガン(2ページ目)

子宮頸ガンについては「40代以上の病気」という誤った認識がまだまだ少なくない日本ですが、発症者は年々低下しています。産後の女性でも子宮ガンは他人事ではありません。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

とにかく検診を。初期なら妊娠出産も可能!

初期に発見できたら妊娠出産も可能です
結婚前後の女性なら、セックスの経験があれば誰もが罹りえる子宮頸ガン。なんと多産の私も、産道への物理的刺激が多かったとされハイリスクグループ。もちろん、毎年、子宮ガン検診を受けています。ヒトパピロマウィルス感染からの子宮頸ガンを防ぐには、結婚前は妊娠を希望しない場合には、とにかくコンドームしかないでしょう。しかし、将来、妊娠や出産を考えるなら、産婦人科で子宮ガン検診を受けましょう。

子宮体ガンも子宮頸ガンも初期なら治癒が可能なのに、無症状がゆえ発見が末期である悲しいケースがあとを絶ちません。セックスを経験し始めたら、毎年子宮ガン検診を受けることは、将来の妊娠出産のためにも必須です。0期1a期なら、子宮口の入り口を円錐切除術という方法でガン組織を取り除き、妊娠出産も可能です。実際に私の友人では1a期と診断されたものの妊娠出産をした人が何人かいますし、クラス参加者の妊婦さんの中には、円錐切除法を受けてから妊娠なさっている方も多くみられます。また、驚いたケースでは、知人が子宮頸ガンの手術で入院したときに、となりのベッドに入院していた女性は、なんと25歳の2児の母! 2人目の子を半年前に出産したばかりだというのに、子宮頸ガンが判明し、手術することになったそうです。

最近は、妊婦検診で初めてHIVキャリアだったことを知る妊婦さんも急増しているとのこと、なにはともあれ、セックスを経験したことがあれば、婦人科に定期健診に毎年通うことは必須でしょう。これは男性に関係ない問題ではなく、男性から愛するパートナーに感染させていくわけですので、将来子どもをと考える大切な女性がいる男性たちも、必ず定期健診を受けて欲しいと思います。クラミジアという性感染症も猛威をふるっている先進国は日本がトップです。セックスはお互いの未来にワクワクしあう幸福な行為であるとともに、命が始めるのもこの行為だけ。本当の愛ある行為になるために、悲しい病気をうつしあう機会にならないように、カップルでケアしましょう。

<関連リンク>
子宮癌検査とは?
子宮頸ガンについて教えて!
これだけは知っておきたい女性の病気
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※妊娠中の症状には個人差があります。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。体の不調を感じた場合は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます