「パパ友」はどうやって作る?
では「パパ友」作りはどうするか。地域に行政やNPOが運営している「子育てサロン」があれば、ファミリーで集まる、父親で集まる、などのイベントを企画してもらうとスムーズでしょう。まずはママ友つながりから家族ぐるみのお付き合いを通して、数名のグループから発展させていくという手もあります。ワーキングマザーの働きかけとしては、まずは父親を地域のコミュニティや子育てグループに加わってもらうことが大切。自分の子どもだけじゃなく、他のお子さんの様子を見ることだけでも、地域での子育てに意識を向けていくきっかけとなります。を持ち、子どもとの関わりを深めていくために、早い段階でのスキンシップが大切なのですね。
わが子の子育てを通して次世代育成
私が開催しているバースセンス研究所でも、父親が一緒に参加できる教室がありますが、特に産後のベビーマッサージ教室などでは、ご自分のお子さんへのマッサージケアを学ぶだけでなく、他のお子さんを抱っこしてみる機会を作っています。そうすることで、ご自分の子どもだけでなく、他の子どもたちへの愛情がこもったまなざしを育てることができますし、「次世代育成を担っている」という気持ちを抱いてくださる方もいます。母親の場合は「以前は子どもが苦手だったけど、自分の子どもが産まれてから、他の子どもたちもとてもかわいく思えてきました。」という方が多く、父親もきっとそんな気持ちを抱いているはず。その芽を育てて欲しいなと思うのです。こうした父親の集いが実現すると、ワーキングファザーの子育てモチベーションもアップすると思います。今までは妻にお願いされるがまま手伝っていたという方も、他のご家族のよいモデルを参考にしながら、積極的になるということも大いにありえます。それに、父親ならではの悩みや思いを分かち合えることで、ひそかに抱いていたかもしれない子育てプレッシャーも和らぐのではないでしょうか。
それに、仕事関係とはまた別の人間関係を作るのも素晴らしいことだと思います。年齢や職業や肩書きとは別のところで、子どもを共通項として語り合えることがワーキングファザーそのものの人生をもっと豊かにしてくれるでしょう。国民的人気の映画「釣りバカ日誌」の主人公ではありませんが、子育てサークルの中では、子育てに一生懸命なお父さんが、尊敬を集める!なんて素敵だと思いませんか?
地域のコミュニティに父親の存在感があれば、母親や子どもたちだけで解決できない問題が起こったときも、論理的かつ冷静な判断でサポートできるとも思います。ぜひ、あなたの地域で、そうしたつながりをつくっていただけることを願っています。
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