出産準備/共働きの育児・子育て

「パパ友」は一体どうやって作る?

地域のコミュニティや子育てサークルといった集まりの中心は母親。子育ての悩みを分かち合い、楽しみを膨らませていけることはとても大切。父親が参加できるコミュニティが今、求められています。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

父親が参加できるコミュニティがない?

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忙しく毎日働くパパ。いったいどこでパパ友をつくればいいのでしょうか?
小さな成長を喜び合う、地域子育てのススメ」の中で「地域にコミュニティがあって、その中にも子ども自身の存在感やその家族がいることが大切」ということを書きしました。地域のコミュニティや子育てサークルといった集まりで、子育ての悩みを分かち合い、楽しみを膨らませていけることはとても大切。でもこうした地域の子育てコミュニティに参加するのは、もっぱら母親の方で、ワーキングファザーの方は無頓着、あるいは参加したくても適当な集まりがないという人が多いかもしれません。

確かに、「ママ友」という言葉はよく聞きますが、「パパ友」が大勢いるという人は少数派ですよね。そもそもワーキングファザーたちは、「パパ友が欲しい」とは思ったことがないかもしれません。友人関係といえば、学生時代の友人、仕事を介した友人、趣味を介した友人という場合がほとんどで、地域の友人関係、ましてや子育てを介した友人関係をイメージしたこともないかも。しかし、パパ友の存在は、ママ友のそれと同じく、ワーキングファザーにとって心強くて貴重な存在になってくれるはずです。

次々と立ち上がる父親支援グループやサービス

父親支援NPOファーザーリング・ジャパン(NPO法人設立申請中)は、「父親であることを楽しもう!」「笑っているお父さんを増やそう!」がコンセプトの父親支援のグループ。代表の安藤哲也さんが仕事や地域を介して知り合った父親たちと結成したということです。サイトのブログには、子育てを楽しむいろんなタイプの父親のエピソードや、「主体的に子育てをするお父さんは、仕事でも輝いている」というとても興味深い考えが綴られています。アンケート調査などを実施して「父親が働きやすい企業ランキング」を作成するなど、子育て環境を改善していこうという取り組みにも積極的。ワーキングファザー同士が結束してこうした活動を展開してくれると、ワーキングマザーにとっても心強い限りです。

また、埼玉県のNPO法人新座子育てネットワークでも、この春から企業向けの父親支援サービス「お父さん応援プロジェクト」が立ち上がります。こちらはカナダで展開中だった父親支援プロジェクトとの協力関係を作り、これまで日本国内の有識者たちの協力を得て、父親支援に関する調査研究と実践を重ねてこられたとのこと。父親の職場でも子育てに関する話ができるようになれば、男性の育児休暇取得なども積極的になるのではないでしょうか。
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