生まれてすぐの時間は、赤ちゃんにとって不安定な時期

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たくさんのお母さんにとても幸せな時間をもたらしてきたカンガルーケア。でも、この時間の赤ちゃんはまだ肺呼吸の初心者です。
陣痛の嵐が去り、ついに赤ちゃんと対面・・・出産直後のひとときは、力の限りがんばってきた女性には至福の時間といえるでしょう。

ただ、たった今初めて呼吸をしたばかりの赤ちゃんにとって、この時間はまだ呼吸も心拍も不安定で十分な観察が必要な時期です。非常にまれなことですが、中には、この時期に息を止めてしまう赤ちゃんもいます。

今、この時期の安全管理が十分かどうかという議論が始まっています。きっかけは「カンガルーケア」についての調査でした。

カンガルーケアとは?

カンガルーケアとは、直接肌と肌を合わせて赤ちゃんを縦抱きにし、上から掛け物をする方法。もともとは伝統的な育児方法ですが、南米はコロンビアのボゴダという町の病院で保育器不足を補うために導入され、注目されました。

カンガルーケアは、やがて親子のきずな作りや母乳育児にもよいことがわかり、日本も含めて先進国のNICUや正常出産の分娩室に広がっていきました。

カンガルーケアは、お母さんと赤ちゃんのスキンシップをどんどん増やしてきた

20世紀、先進国の出産施設では赤ちゃんを新生児室に集める母子別室制が広まり、お母さんと赤ちゃんのスキンシップは減っていました。しかし母乳育児や母子同室制が見直され、そしてこのカンガルーケアが普及することで、病院出産の赤ちゃんもお母さんにたっぷりと抱いてもらえるようになってきました。

ところが、そのカンガルーケアの最中に、赤ちゃんの容態が急変し、NICUに救急搬送される例が全国に出ているといいます。

このことで「カンガルーケアは危ない」と思う専門家や妊婦さんが出ているのですが、真相はどうなのでしょうか?

カンガルーケアの安全について調査を行ってきた渡部晋一医師(岡山県・倉敷中央病院小児科部長)にお話をうかがいました。

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