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助産師さんの妊婦健診が喜ばれるヒミツは?(2ページ目)

全国1,100人の母親たちに調査したところ、助産師が妊婦健診をおこなう「助産師外来」「院内助産院」はとても高い評価を集めました。その理由は?!

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

「質問しやすい」「励まされる」と感じる人が9割以上

助産師外来の妊婦健診を受けたと思われる62名に健診を担当した助産師の印象を聞いたところ、「励まされる」が「とても感じる」「感じる」合わせて96.8%にのぼりました。また「質問しやすい」も高い数字で93.5%でした。医師の場合はそれぞれ62.9%、70.2%でした。逆に「忙しそう」な印象は医師では80.3%、助産師では68.1%と助産師で低くなりました。

助産師が健診にかけられる時間は医師の約2倍

このような違いができる理由としては、まず、1人ずつにかけられる時間の違いが大きいと思われました。医師は1人でたくさんの患者さん(妊婦さんだけではなく婦人科もあります)を診なければならず、手術もあれば不妊治療もあるという状況です。

診察時間を聞いた質問では、産科医のみから妊婦健診を受けている人の平均は13.6分でしたが、「基本は助産師、時に医師」というスタイルで健診を受けている人の平均は28.2分で約2倍の長さでした。

「ゆっくり話を聞いて欲しい」という願い

短時間に効率よくおこなうことが尊ばれる現代ですが、妊婦健診では、一見世間話のような対話から信頼関係が生まれます。いろいろな話をしているうちに、誰かに聞いてもらいたかった妊娠生活の悩み、親になる不安がポロッと言えたりもします。

助産師は、身近な悩みやメンタルな面で今後ますます頼られていくのではないでしょうか。助産師外来というシステムも、そろそろ「産科医不足対策」以上の意義が見いだされていくものと思われます。

■関連ページ
お産難民にならない方法
「1100人の妊婦・母親の声
-産科医と妊婦健診をめぐる実感調査」報告 その1


■調査概要
1100人の妊婦・母親の声
-産科医と妊婦健診をめぐる実感調査

詳しいレポートはhref="http://www.digiboutique.or.jp/pub/pdf/PR080201_SankaFusoku.pdf" target=_blank>こちらから見られます。
「満員で分娩予約が取れない」「産み場所の選択肢がない」、妊婦健診、助産師外来などについてのアンケート調査です。

・調査対象者 妊娠・出産・育児サイト
href="http://www.babycome.ne.jp/"TARGET=_blank>「ベビカム」
のリサーチサービス「ベビカムVOICE」の登録会員(アンケートモニター会員)
・調査エリア 全国
・調査実施期間 2007年11月29日~12月4日
・有効回答者数:1,064人
・のべ出産件数:1,095件
☆ご回答下さった皆様どうもありがとうございました。
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