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お産難民にならない方法

産み場所はますます減り産院選びが大変になっています!1100人の妊婦さんと母親声を集めたアンケートから、これから産院を決める人が知っておくべき現実と貴重な体験談をお送りします。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド


「1100人の妊婦・母親の声
-産科医と妊婦健診をめぐる実感調査」報告 その1

ガイド河合と妊娠・出産サイト「ベビカム」が2008年2月1日に発表した共同調査の結果をご紹介します。

10人に1人が「満員」「分娩中止」などで産みたいところをあきらめている

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「お産難民」「未受診妊婦」・・・お産についていろいろなことばがニュースをにぎわす昨今ですが、現実の妊婦さんたちはどんなことにどれくらい困っているのでしょうか? 

「あの病院で産みたい」と思って行ってみたら「分娩の取り扱いはやめました」「あなたの予定日では、もう満員になってしまいました」と言われる-こんなショックな体験をする人が増えているのですが、その率を調べてみると、調査時点で妊娠中だった人189人のうち24人(12.7%)でした。10人に1人強がこんな体験をしているのです。

これは、2007年に出産した人では403人中34人(8.4%)でした。2005年以前に出産した人の率は260人中15人(5.8%)にとどまり、じわじわと上がっています。

特に困っている地域のあきらめ率は4~5人に1人


もちろん、この状況は地域によって大きな差があるはずです。そこで、「周囲には選べるほど産院がない」と答えた168名に聞いてみると、あきらめ体験は17.3%に上りました。

産院の減少が著しい神奈川県では、2007年に出産した人(妊娠中含む)54名中13名(24.1%)にあきらめ体験がありました。状況が厳しい地域で産む女性は、4~5人に1人の割であきらめ体験をしていると思われます。

>>さあ、これから産院選びをする人ができることを考えましょう。>>
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