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お産難民にならない方法(2ページ目)

産み場所はますます減り産院選びが大変になっています!1100人の妊婦さんと母親声を集めたアンケートから、これから産院を決める人が知っておくべき現実と貴重な体験談をお送りします。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

行動あるのみ
すぐに産院選びを始めましょう

「満員」と断られないようにするには、当然早く受診しなければなりません。仕事があってもすぐに有給休暇をとって産婦人科へ向かう人もいますが、地域によってはそれくらいの行動力は必要です。

産みたい施設の候補は複数選びましょう 

できれば妊娠中から産院選びをしておきましょう。そして複数の候補を選んでおく方が安心です。妊娠4週、5週(妊娠反応検査薬が使えるようになるころ)で満員になるほど競争率が高いところもあり、情報を得たからといってそこで産めるとは限りません。

産院が少ない地域では、それほど特別なところでなくても妊娠6~7週から次々と満員になっていくようです。たとえ1カ所断られても、すぐに次の候補に向かいます。そうしないと、2カ所、3カ所と断られことになります。

里帰りや余裕派の経産婦さんは特に気をつけて

里帰りの方はどうしても行動が遅くなるので、実家や地元の友人に協力を頼んで早くから産院の有無、空き状況を確かめましょう。

出産経験がある方も、前のお産では苦労をしなくても産み場所が見つかったという経験から出遅れることがあります。1~2年前のことは、もう、あてにならないと思ってください。

不妊治療や婦人科の病気でかかりつけ医のいる人も、そこでお産ができない場合、医師にはかかっているという安心感から行動が遅れることがあります。

コミュニケーションの努力が何よりも大事

皆さんが希望の出産施設で受け入れてもらえることを願っています。でも、一番大切なのは、通院するようになってから、いかにそこの医師やスタッフと信頼関係を築けるかです。どこも混雑している今だからこそ、多少遠くても仲良くなれそうな医療者がいるところがおすすめです。

多少イメージと違う産院に通うことになっても、通いながらそこの良さに気づき、「次の子もここで産もうかな」と言い始める人もいます。競争に勝つ作戦だけではなく、心を広く持ち、ポジティブシンキングを心がけることもハッピーバースへの大切な鍵です。

>>苦労して産院選びをした方4名の先輩メッセージをご紹介します。 >>
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