羊水混濁は、赤ちゃんの腸管が動いてしまって排便した場合に起きます
母体年齢に関係なく、赤ちゃんは、お産が近い頃になると「胎便」と呼ばれるものが腸管にたまってきます。この腸管が何かの刺激で運動してしまうと羊水中に排便してしまうことになり、羊水が濁ります。
混濁しても、赤ちゃんが弱ることは少ない
「羊水混濁」と呼ばれるもので、妊娠中に自然に起きることもありますが、陣痛中に酸素が少なくなって起きることもあります。この濁った羊水を赤ちゃんが吸引してしまうと「胎便吸引症候群」と呼ばれる状態になり、時には赤ちゃんが呼吸しにくくなったり肺炎を起こしたりします。ただ、そこまで行ってしまう赤ちゃんはまれで、多少の混濁が起きてもほとんどの赤ちゃんは元気に産まれます。
羊水は「量」が注目されます
産婦人科で一番注目されるのは、羊水の「量」です。超音波検査では羊水の量が計れます。赤ちゃんの消化器に閉鎖などがなく元気なら、羊水は多からず、少なからず、その週数相応の量であるはずです。
35歳以上の羊水検査は希望者のみです
羊水について年齢と唯一関連しているのは、35歳を過ぎると羊水検査をする人が増えるということです。羊水には赤ちゃんの剥離細胞が落ちているので、その遺伝子を調べると先天異常があるかどうかがわかります。しかし、これは希望者のみの検査で、「やっとの思いでさずかった命だから」と受けない人もいます。
高齢出産はナーバスになることもあるかもしれません。でも、産んだあとの子育ての楽しさは、高齢で産んだ方が楽しいくらいですよ。楽しみにしてくださいね。
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