鮫島浩二先生(産婦人科/埼玉県・さめじまボンディングクリニック院長)インタビュー

もし、どうしても育てられない赤ちゃんを身ごもったら?

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すべての赤ちゃんは愛されることが必要。たとえ母親に育てられないとしても・・・
「赤ちゃんポスト」が話題になり、「赤ちゃんを捨てるなんて、どんな人かしら?」と思った方も多いことでしょう。

でも、もし、あなたに女の子がいたとして、その子が高校在学中に妊娠したら?それも中絶もできない週数になっていたら?そんなとき、あなたが親だったら子どものお腹にいる赤ちゃんをどうしますか?

飛びこんできた救急車

赤ちゃんポストのニュースを聞いて、私が思い出したのは埼玉県行田市で開業している鮫島浩二先生のことでした。だいぶ前になりますが、私が鮫島先生が当時勤務していた出産施設で出産の密着取材をしていたところ、救急車が来て、飛び込みのお産になったことがありました。その産婦さんは、一度も妊婦健診を受けていない、未婚のごく若い女性でした。

赤ちゃんは無事に生まれました。でも、その赤ちゃんをこれからどうするのかは誰にもわからない状態でした。鮫島先生は相手の男性の無責任さに対する憤りを感じていたし、私は、その女性と同居しているという両親がなぜ何もしてあげなかったのだろうと思いました。

実子と同じ扱いになる「特別養子縁組」

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お話をしていただいた鮫島浩二先生
今となっては何もわかりませんが、飛び込みの女性は、ひょっとしたら、鮫島先生がしていることを風の噂に聞いていたのかもしれません。鮫島先生は、中絶をしません。そのかわり、どうしても育てられない人には、赤ちゃんの養子縁組という制度があることを紹介し、希望があればあっせんをしてきました。鮫島先生は、このボランティア活動を始めて17年目になります。

鮫島先生が手がけているのは「特別養子縁組」という形で、実子と同じ扱いを受けられます。養子縁組をした記録は家庭裁判所に保存されますが、戸籍には「長男」「長女」と嫡出子と同じに記されます。

どうしても赤ちゃんが育てられないとき、もし母親がこういう選択をすれば、それは「捨てること」をしてしまったときとはまったく違う未来を赤ちゃんにあげることができます。

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