ヘルシーに体重を増やすには、和食がおすすめです。 イラスト・平井さくら |
やせている妊婦さんの目標は10~12 kg増
「もしダイエット中に妊娠したら?」で見た基準で妊娠前の自分が「やせ」グループに入っていて、「でも、もう妊娠しちゃってます!」という人はどうしたらいいでしょう?
「すでに妊娠している人がこれからできることは、しっかり栄養を摂って今から体重を増やすことです」と福岡先生は言います。「妊娠中の理想的な体重増加量は、子どもが小さくならないように、妊娠中の合併症が少なくなるように考えて決められますが、その数値は、妊娠前の肥満度によって変わります」
日本産科婦人科学会では、妊娠前の体重から3通りの体重増加目標を提唱しています。
やせ BMI18.0以下→10~12 kg増
標準 BMI18.0-24.0 →7~10 kg増
肥満 BMI24.0以上→5~7 kg増
「やせ」グループの人は、赤ちゃんが生まれるまでに10~12 kg増やしましょう。10kgを超えると「ちょっと増えすぎじゃないかしら」と思うかもしれませんが、大丈夫。少なくとも10kgは「増やすべき」なのです。
ご飯をしっかり食べ、和食党になる
体重を戻すときは、当たり前のことですが、規則正しく三度三度の食事をとりましょう。昔から健康的だと言われている生活をすることが大事です。
福岡先生のすすめる食事スタイルは和食で、ひとつ目のポイントは「ご飯をしっかり食べること」。「具体的には、普通の大きさのお茶碗で三食一膳ずつは欲しいところです」(福岡先生)炭水化物は全エネルギーの50~70%摂りなさい、と言われています。
今の妊婦さんが食べているものを調査すると、脂肪、たんぱく質が占める割合がアンバランスに大きい上に、食べる量全体が少量でした。結果的に炭水化物の絶対量が不足しています。