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「妊娠脈」が自分でわかった!(2ページ目)

東洋医学は妊娠・出産が得意分野。『妊婦は太っちゃいけないの?』(新潮社)で妊娠・出産の中医学を紹介してくれた高島さんにご自分の妊娠体験も含め、語っていただきました。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

だるいのに、脈だけがパワフルになっていた


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漢方の診断に使われる「脈診」は正式には熟練を要するもので、片手3個ずつ計6個のポイントで診るそうです。

河合 高島さんは中医学の知識をたくさん持ってから妊娠なさって、妊娠生活をとても楽しまれたとか。

高島 まずうれしかったのは、「妊娠脈」を見つけられたことですね。中医学の医師たちは、妊娠しているかどうかを脈で診断することができます。現代では化学的な妊娠判定法が発達したのでこれだけで妊娠を判断することはほとんどないと思いますが、昔はこの方法が大いに役立ったようです。

中医学には「四診」といって、望診(みる)、聞診(きく)、問診(たずねる)、切診(さわる)という4つの診断法があります。中医学の専門家たちは、これらの伝統的な診察法で得られた情報に西洋医学のデータをあわせて診断を下しているんですね。「脈診」は切診のうちのひとつで、熟練が必要な診察法ですが、素人でも、毎日のように自分の脈をとってみると、強い日と弱い日があるくらいはわかるようになるんですよ。

私は基礎体温をつけていたので、その時、体温が上がったのは気づいていました。それから、だるいという身体の変調がありました。そして脈を診たら‥‥とても力強く打っていたんです。だるい時はふつう脈は弱くなるのですが。

河合 それは素敵な体験をなさいましたね。妊娠している脈とは、どんな感じなのですか。

高島 強くて、しかも弾力があります。中医学では何十も脈のタイプがあるのですが、妊娠したときに出る脈は「滑らかな脈=滑脈(かつみゃく)」と呼ばれていて、教科書では「「盆に珠をころがしたような」脈だと書かれています。私はそこまではわからなかったけれど、ともかく「いつもと全然違う!」と感じました。

妊娠脈を感じるのは、赤ちゃんの気を感じるようで、とても楽しいことでした。夫に「最近、脈ばかり触っているね」と言われたくらい。赤ちゃんのエネルギーが宿ったことがわかるような、赤ちゃんにしがみつかれているような脈です。妊娠5週目でこの脈に気づいたのですが、このおかげで、すごく早くから胎動を感じているような気持ちでした。

河合 妊娠脈は、出産までずっと続くのですか。

高島 それが不思議なことに、妊娠12週をすぎるとわかりにくくなると言われています。そのころになると身体が妊娠になじんだ状態になるのでしょうね。



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もっと知りたい方へ
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