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(社)日本助産師会の調べによると、産科単独病棟は8.6%、産婦人科病棟は16.7%で、残りの74.7%が婦人科以外の科とも混合になっていました。

小児科、内科、外科‥‥さまざまな科と混合に


病院選びの基準はいろいろありますが、入院することになる病棟が産科単独か、それとも他の科と一緒の「混合病棟」かを気にする人はあまりいないのでは?

確かに、入院する病棟は上の階にあり、外来にかかっている時に見る機会はあまりありません。案内を見ても「混合病棟」と書いてあるところはまずなく、「産科」「産婦人科」と書かれているだけです。ところが実際は、産科と婦人科の混合であるばかりか、小児科、内科、外科、整形外科などまったく違う科との混合病棟になっている例がたくさんあります。

この5年間に3倍増


(社)日本助産師会が2003年に調査を実施してみたところ、そのような複雑な混合化が、この数年、著しく進んできたことが浮き彫りになりました。アンケート調査に答えた全国556病院中、産科だけの単独病棟になっているところはわずか8.6%しかなく、他は婦人科との混合が16.7%、婦人科以外の科と混合している病院が74.7%でした。

『助産雑誌』2004年8月号によると、1999年に聖路加看護大学の堀口成子さんたちがおこなった調査では、産科の単独病棟はまだ29.8%もありました。婦人科以外との混合は26.3%しかありませんでした。わずか5年の間に、混合化は著しく進んだのです。

ターミナルケアのお年寄りや男性さえ一緒になり得る


今、5ヶ月の赤ちゃんを育てているウェブ・デザイナーの浅野佐保さんは、妊娠8ヶ月の時、切迫早産で混合病棟に入院した時をこう振り返ります。

「入院した部屋は8人部屋で、はじめは子宮の病気の方がひとりと、妊娠中毒症の方と私の3人でした。ところが数日のうちに、血圧が上がった糖尿病のお年寄りや、骨折したお子さんが入ってきました。フロアには徘徊のような行動をとるお年寄りもいるし、子どもが多いのでいつもどこかで一日中泣いている子がいました‥‥」

混合化が進んで行くと、実に多様な人が入り込んでくることになります。ターミナルの段階にある重症の人も一緒になるし、病院によっては男性患者が入ってくる可能性もゼロとは言えません。

かつて分娩件数がたくさんあったころは、このような混合化は必要ありませんでした。そこうなってしまった第一の原因はお産が減ったことです。それに、診療報酬の制度が変わり、病院がベッドを効率よく回転させなければならなくなったことが拍車をかけています。

◆「増え続ける混合病棟」シリーズ
(1)産科だけの病棟 わずか8.6%
(2)41%の病院が院内感染を心配
(3)危機?!病院出産のクオリティー (杏林大学医学部付属病院・福井トシ子さんに聞く)
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