井上裕美先生(湘南鎌倉総合病院産婦人科)に聞く(2)

※この記事は尿失禁と子宮脱の続きです。

骨盤の中では、子宮と膀胱がハンモックにのっている


骨盤の中には、子宮、膀胱、それから直腸などの臓器が入っています。それが靱帯や筋肉に支えられることで一定の位置を保っています。私は、その様子をイメージするには、ハンモックを考えればいいと思うのです。

子宮には、骨盤の後ろの方につながるもの、前の方につながるものなど、左右一対になった靱帯があります。膜のようなものもあるのですが、このような骨と子宮をつなぐものがいくつかあり、全体として見ると、子宮と膀胱を支えるハンモックになっているのです。

2本の木は、骨盤。のっているのは、子宮と膀胱で、吊っているロープは靱帯です。

「キーゲル体操」をマスターしよう


尿失禁や子宮脱の対策としては、運動によってこのハンモックを強くすることができます。「キーゲル体操」というもので、誰でもすぐにできる、運動療法です。「骨盤底筋の運動」とも呼ばれています。

◆キーゲル体操

1.10秒間力強く肛門を締めてください。
2.力を抜きます。
3.3回ほど、肛門を素早く締めては、力を抜きます。
4.一分間休みます。

これを朝・昼・晩に10回ずつ、合計30回、毎日繰り返します。


>>子宮脱は手術するべきなの?>>