●小さくなっている日本の赤ちゃん
日本でも、低出生体重児(2500g以下)に当たる赤ちゃんは、少し増えている。昭和50年には4.6%だったが、少しずつ増え続け、平成12年には7.4%になっている。
赤ちゃんは、月満ちて生まれなければ小さくても当然だが、ちゃんと産み月に生まれても小さいことがある。低出生体重児の多くは、そういう子たちだ。この子たちは、何かの原因で、お腹の中にいる時に栄養が十分とれなかった可能性がある。
妊娠中の体重増加をおさえるためのダイエットがその一因だと考える専門家もいる。特にもともとやせていた人があまり体重を増やさなかった場合、バランスの悪い食事をとってカロリーだけ減らした人は心配度が高まるという。
体重の増加が少なければ、産後のカラダはすぐ元通りになるかもしれない。「ダイエットなら、慣れてます」という人も多いと思う。でも、ニンプは細ければいいというものではなく、赤ちゃんを健康に育てるにはある程度の栄養が要る。
普通に体重を増やしても、最近は「子持ちになればふとってもしょうがない」などと考える人は減っているので、けっこうみんな元に戻っている。特に母乳で育てていると大量のカロリーを消費するので、やせてしまうくらいだ。
赤ちゃんが小さいとお産が軽いから望ましい、と考える専門家は多い。でも、赤ちゃんの大きさでお産のやりやすさを調節するのは、赤ちゃんの立場に立ってみるとどうなのだろう?
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体重管理
妊娠・出産準備
参考文献『アメリカで健康に暮らしたい女性のために――思春期から更年期までのあなたへ』押尾祥子著 2002 なでしこクリニック(自費出版)
写真 調理・宮下真沙美
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