欧米の産院は、あまり、体重をはかることに熱心ではないようだ。アメリカなどでは、かつてはとても厳しく体重増加を指導したらしいが、低体重の赤ちゃんが増えたことで見直しがされた。
シアトルで開業している助産師・押尾祥子さんの著書『アメリカで健康に暮らしたい女性のために』によると、アメリカでは、体重増加の基準は、こんなにゆったりしている。
◆妊娠中の体重増加 アメリカ基準
・やせた人(BMI 19.8以下)12.7~18.2kg
・普通の体重の人(BMI 19.8~26)11.3~15.9kg
・太り気味の人(BMI 26.1~29)6.8~11.3kg
・肥満の人(BMI 29以上)6.8kg
押尾さんは、日本人は小柄だからなかなかこんなに増やせない、10kg増程度がいいだろうと書いているが、これも海の向こうでは一応権威ある基準なのだ。これくらい増えれば、小さい赤ちゃんが生まれるリスクは減るのだという。