これだけ地域によって畳サイズが異なると困るのは、畳の大きさがどうであれ、6枚の畳が敷かれた部屋なら「6畳」と表記されてしまうのかどうか、ということになります。
広告上は、1畳の大きさは決められている！
ちなみに、首都圏不動産公正取引協議会では、たたみ1畳の面積は1.62平米以上と決められています。
「和室6畳」はどれも同じではありません!
これによると京間と中京間は1畳が1.62平米以上あるので、そのまま○畳と表記できますが、江戸間や団地間は面積が小さいため、たたみ1枚を1畳と表記できません。その場合には、面積を表示することとなっています。
間取り図を見て、6畳と書いてあっても、実際に部屋を見てみないとどのくらいの広さなのか、分からないものです（1.62平米×6畳＝9.72平米以上ない場合には、6畳ではありません！）。
問題は、洋室の場合。新築の場合、「洋室5.68畳」など細かく数字で計算されて表示してあることもありますが、中古物件になるとそういった情報がはっきり分からないこともあり、およその広さで表記されてしまうことも。かといって、築が古くなればなるほどはっきりとした情報が分からなくなってしまいますので、結局は自分の目で見て確かめることが大切なのです。
最近人気の琉球畳
分譲マンションや一戸建てでかなり人気の琉球畳。和モダンな装いになる
最近、和室らしくない和室を求める方たちに人気なのが、「琉球畳」。縁がなく、サイズも通常の半分で正方形をしています。名前の通り、本来は沖縄地方で生産されたイグサ（「七島イ」＝しちとうい）を使用したものを琉球畳と呼んでいましたが、現在では半畳サイズ・正方形・縁なしの畳のことを「琉球畳」と呼ばれているものもあるようです。
新築の分譲マンションや一戸建てではずいぶん見られるようになりましたが、賃貸で琉球畳の物件を探すのはまだまだ希少価値。物件検索サイト「HOME’S」で、東京都に登録されている賃貸物件40万8145戸のうち、琉球畳を採用している物件はたったの8件（2010年8月30日現在）。
賃貸で探すのは困難かもしれませんが、ちょっと他人とは違う暮らしをしてみたいなら、琉球畳にこだわってみるのはいかがでしょうか。
