預金・貯金/預貯金を貯める・増やす方法

人生遅咲きさんこそ早めの貯金計画(2ページ目)

30歳や35歳を過ぎての結婚や出産は今やめずらしくもなく、人生遅咲きさんは主流派となりつつあります。結婚や出産は遅くても、1日も早く始めたいのが貯金。シングルやDINKSこそ貯めておくべき理由とは?

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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高い教育費が、遅咲きさんの家計を直撃! 

給付の奨学金が充実していない日本では、親が高額の教育費を負担している。

給付の奨学金が充実していない日本では、親が高額の教育費を負担している。

子どもにかかる費用には、日常的な生活費に加えて、授業料などの学校教育費があります。学校教育費は、どのような進路を選ぶかによっても違いますが、世界的に見て日本では、家計(つまり親)が負担する教育費が高い傾向にあります。特に大変なのが大学。国立大学なら年間の授業料は約55万円、入学金を含めると4年間で250万円程度。私立大学なら学部により年間70万円程度から200万円弱、薬学部や医学部なら年間200万円から500万円。4年間では300万円から1000万円以上。これは授業料だけですから、他にも定期代や教科書代、下宿代などがかかります。専門学校も授業料は、私立大学の文系と同じくらい(年間70万円から100万円前後)かかります。子どもが2人なら×2、3人なら×3のお金がかかります。(日本では高等教育における給付の奨学金が、あまり充実していないため、親の負担が大きいのです)。

30代で子どもが生まれると、50代で教育費の支出がピークに達しますが、50代に入ると収入が減る会社員が多く、住宅ローンも抱えていたりすると、お金が足りず、大変なことになります。

結婚や出産が後ろにずれてもセカンドライフが始まる時期は変わらない?

また、遅く結婚したり出産したからといって、勤務先が定年を延ばしてくれるわけでも、年金の受給開始年齢が遅くなるわけでもありません。つまり、子どもの教育費などの支出は後ろにずれ込むものの、収入のペースは変わらないわけですから、ずれる分を自分でやりくりしなければなりません。人生早咲きさんや普通咲きさんが、子どものために使っているお金と少なくとも同額を貯めておかないと、あとで足りなくなるのは当然といえば当然なのです。

仕事の充実を目指そう 

しっかり貯めておくことと合わせて、遅咲きさんがやっておきたいのは、仕事を充実させるための努力です。仕事が順調で収入が増えたり、人よりも長く働き続けることができれば、遅咲きで手に入れた幸せを守ることができます。つまり仕事のキャリアアップなどを目指して使うお金や努力は、その後の人生で何倍にもなって返ってくる可能性があります。これは男女を問わず当てはまります。

先行きの人生プランがなかなか決まらない遅咲きさんこそ、真剣にお金と向きあうことをおすすめします。

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